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それ以来僕はうそつきで、騙せない人や物もなくなって ページ7

セ「俺・・・みんなの生活を支えるためにバイト始めたんすけど・・・」






カフェでバイトをしていた時のことだ

ドアが開きベルが鳴った





セ「いらっしゃいませ」




きれいな女の人が来店してきた

俺はそんなこと気にせずに机の後片付けをしていた




マ「幸助君、ちょっと・・・」

セ「はいっす」




マスターが小さく手招きをした

この店は奥さんとたてたそうだが、もう奥さんは亡くなったそうだ

マスターはとても優しくて、俺が小さいころに受けられなかった愛情を全部教えてくれた

俺はマスター、いや、この店が大好きだ




マ「少し用が出来てしまってね、後を頼んでもいいかね?」

セ「もちろんっす!」

マ「ありがとう、それじゃあ」





・・・バタン

ドアが閉まりマスターは出て行き、俺ときれいな女の人が二人きりになった

今思えば、ここからが悲劇の始まりだったのかもしれない





セ「フゥ・・・」





店内を掃除し終て休憩していると、女の人から声をかけられた





女「ちょっといいかしら?」

セ「は、はいっす!」





急いで駆け付けるとにっこりとほほ笑まれた

白く細長い指がメニューを指した





女「注文なんだけど・・・、セト君が欲しいな」ニッコリ

セ「え・・・?」





思いもよらない言葉に目を疑った

唖然としていると女の人が笑った




女「あはは、冗談よ、じょ・う・だ・んっ」




俺の口に人差し指をあてた

何故だか俺はこの時ゾッとした




セ「あ、あの、注文は」

女「あぁー!、そうねぇ・・・ブラックコーヒーをもらえる?」

セ「ミルクは」

女「いらないわっ」




女の人がメニューを閉じ、俺はそれを受け取った

コーヒーを入れているとき、視線を感じた

何をしているときも視線を感じて、それは全部女の人からのものだった




セ「お待たせしました・・・」





コーヒーを女の人に差し出そうとすると、腕が震えてこぼれてしまった




ガシャンッ



カップが落ちて割れた





女「あー!セトくん大丈夫?コーヒーかかっちゃってるよ・・・セト君?瀬戸幸助君・・・?」





厚いコーヒーがかかってしまった俺のお腹に触れる冷たい手が、恐ろしくてたまらなかった

だって俺は・・・見えてしまったから

女の人のカバンから見える







・・・たくさんの男の人の写真を

怪物に成り果てちゃってさ→←嘘をつき続けろってさ*



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設定タグ:カゲプロ , 夜咄ディセイブ , にひりんこ   
作品ジャンル:アニメ
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にひりんこ - そんなこと言っていただいて感動です!ありがとうございます!更新がんばります<(`^´)> (2015年11月2日 20時) (レス) id: 956bf5b6d4 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗 - 文才、凄いですね!w更新、自分のペースで良いので頑張ってください! (2015年11月1日 17時) (レス) id: 55b6b43dd5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にひりんこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tubbuanko2/  
作成日時:2015年10月31日 4時

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