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shk「分かんねえ。なんでそこまで突き放されなきゃいけないのか。俺らは仲間になることができねえってのもな。」
『よくお考え下さい。今のこの問題がどういう形を迎えようと終った時を。
仮に理想通りの結末を迎えられたのなら、平和な日常に私は要らない』
shk「っ、そんなこと！」
『あるのです』
反論を述べようと立ち上がったシャークん様の言葉を遮って変わらない声色で続ける。
『私はただのメイドです。必要以上に近づいたら元に戻るのは容易ではありません。
人間関係なら尚更です。それに皆様は君主様だ。民を平等に扱わないといけない。
ここに居る一人の民を他と同じように扱えますか？』
shk「それは...」
『今ならまだ留まれます。数年後には名前も忘れて私は百人いるメイドのうちの一人になることができます。
初めにここを訪れた時申し上げたではありませんか。利用されて欲しいと。所詮は一時的な関係、これ以上お互いに踏み込むのは』
ガタン、と椅子が音を立てて倒れた。私が立ち上がったからだ。
いや、正しくは立たされたから。左の手首を掴むレザーの感触は肌を圧迫している。
もちろん掴んでいるのはただ一人。シャークん様だ。
『シャークん様？』
shk「何が怖い」
『え？』
shk「何をそんなに怖がってんだ？」
針葉樹の森を狂風が駆け巡るような、心のざわつきを覚えた。
重厚感のある声が頭に言葉を冷静に届けてくる。数歩逃げるように後ずさるも手を掴まれてるから逃げられない。
『怖くなんて...』
shk「嘘つくなって」
『何を根拠に...』
shk「あ？カンだよそんなん。そんなこといいから、言えって」
『何も言うことはありません』
睨むように見つめてもシャークん様の瞳は私を捕まえて離さない。
逃げ出したくなる衝動に駆られて強く腕を引っ張ってもさらに強い力を加えられるだけ。
『！！』
急に強く腕を引かれた。
突然のことに体が付いていかなくて、そのままの勢いに沿って前に倒れる。
とん、と硬い何かに体が当たったかと思えば目の前は黒一色だった。
そして状況もよくわからないうちに背中に回った何か。頬に感じる細く短い毛のような感覚。自分じゃない息遣いがすぐそこで感じられた。
shk「わかんなくていいから、教えて。お前がなんでそこまで線を引くのか。
ただ聞きたいだけ。正すとか、全部理解しようとか言わねえから、言ってみるだけいいんじゃねえの？」
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そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 1から読んだら色々ボロが出てくるから読まなくて大丈夫です！笑笑ほんとに全ての内容を忘れたあたりで読み返すことをおすすめします！ (2022年7月8日 10時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - そらと。さん» 続編読みました！いいですね、良いですね！少し時間がなく一から読み直されないのが悔やまれますが、いつか読み直したいと思ってます！ (2022年7月6日 13時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 読み過ぎですｗｗｗｗ何回読んでも変わらないですからｗ続編楽しみにしててくださいｗ (2022年7月2日 13時) (レス) id: 212d629fae (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - そらと。さん» 50ページの最後が凄く気になりすぎてとりあえず200話だけ2回読みました。ありがとうございます。もう一度1から読んできます！！ (2022年7月2日 12時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 読んでいただいてありがとうございます！そしてお疲れ様です！これからも更新頑張りますのでまた見に来てください！！ (2022年6月24日 8時) (レス) @page45 id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2022年4月29日 23時
