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「僕、追いかけっこ飽きちゃった〜」
目の前に大きな影が覆い、
抱え込もうとする大きな手を躱してとりあえず奥に進む。
角を曲がってすぐの部屋が何故か少し扉が開いていたので
体を滑り込ませ素早く鍵を閉めた。
「どこ〜？いい加減諦めて出てきてよ〜」
探すような文言ではあるが扉の向こう側から声がする。
ここに私がいると分かって言ってる。
トントンと扉を叩く音がさらに恐怖を煽る。
荒い呼吸を必死に抑え、扉の向こう側にいる存在の動向を窺う。
「てかさ、早くそこから出た方がいいよ」
私の返事などはなから期待していなかったのか
何も返さずとも男は楽しそうに笑い、声を上ずらせる。
「じゃないと..........殺されるかもよ？」
『は？』
声を発するのと同時、布の擦れる音がした。勿論私ではない。
音のする方にはベッドがあって、暗くてよく見えないけれどその周りはひどく散らかっていた。
ベッドの上の黒い塊がまた少し動く。
人か獣か。得体の知れない何かと対峙をし、心臓がさらに早鐘を打った。
『........っ』
鬼が出るか蛇が出るか。覚悟を決めて近づいて行く。
一歩、一歩と私の足音が鳴るたびにビクッと跳ねる塊はまるで怯えているように見えた。
『.......あの』
「............」
『突然あなたの部屋に入ってごめんなさい。
事情があって逃げないといけないんだけど、貴方に危害は加える気はないから安心してほしいの。』
返事はない。
ただ、攻撃してきそうな雰囲気もない。恐らく了承してくれたのだろう。
『............ありがとう』
いくつかある窓のうち一番近い窓に手をかけロックを外してゆっくり開ける。
足を掛けようと片足を上げた
『！！？』
突然グッと手を引かれて後ろに倒れこむ
一瞬にして真っ暗になる視界。
若干息苦しくて暖かい空気と知らない匂いに包まれる。
事態を把握しようと身動きすると、させないと言わんばかりにぐっと背中側に回った腕に力を籠められた。
騙された？
と思ったと同時に扉が開いた音がした。
「もういいか〜い。もういいよ〜。ってあれ？いないじゃん」
鍵のような金属が擦れる音を響かせる悪魔の声がさっきよりハッキリと鼓膜を揺らす。
「マジですばしっこいじゃん。もう逃げちゃったかな？
ねえ、どこ行ったか知らない？
スマイル」
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そらと。(プロフ) - 天音さん» あら、それは運命ですかね、、、また見つけてくれてありがとうございます。頑張りますね！ (2022年3月4日 7時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - まだログインもしてなかったし、お気に入り登録とか知らなかった。そんな昔にみたお話...、のはずなのにまた見つけられた...？！このお話はおもいでの作品のうちの1つです。無理せず頑張ってくださいね！！！ (2022年3月3日 0時) (レス) @page9 id: 511b9233eb (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 狛犬さん» フォローありがとうございます！！ (2021年11月17日 18時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
狛犬 - お手数かけてすみません！アカウント名は「狛犬 @nTdKEqUijhOcqHZ」です誤字ってたらすみません！ (2021年11月16日 18時) (レス) id: 0666cd5f1f (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 狛犬さん» うーん、、、一応私のプロフにもHPの欄にURL載せてるのでそこから飛べなかったら私がお迎えに行きますのでユーザー名など教えて頂けると嬉しいです！ (2021年11月12日 17時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2021年9月20日 3時
