【ワールドトリガー】ボーダーに入隊したくなかった系。

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「よし」と母が笑って私の頭をぐっしゃぐしゃにしながら撫でる。
不服も不服だよ。これマミーじゃなかったらまだ号泣して駄々こねてたからな？？？

靴を脱いで家にあがる。しっかりと靴を揃える習性が着いたのは今、目の前にいる母の教育の賜物だと、改めて思った。





・





いや、何も解決してない。
改めて思ったじゃないよ、もう朝になっちゃったけど！？

何か師匠を見つけるとかで本部に来いって言われた。バックレたい。

えぇ…ど、どうしよう？？？
骨折したって言えばなんとかなる？ならないよね！！！知ってた！！！

ゆっくり準備してたら早く行けと追い出された。優しさはどこへ？？？


本部に向けて歩き出し、はぁあああと何回目か数えるのを十以降やめたため息をまた吐き出す。

信号待ちしてた少年がこっち見てきた。ごめん、うるさいよね。





「あの、どうかしましたか？」


「いえ、だいじょ………………………みッ！！！」





視線を上げて少年を見たら何ということでしょう！！！三雲修くんではないですか！！！

三雲くんがめっちゃ心配そうな目で見てくる。
といか君、他人にまで世話焼くんか。いい人すぎるぞ？？？





「み………？」


「あ、いや、あの、そ、そう！！！家で飼ってたミミズが昨日亡くなって………………はは」





穴があったら入りたい。本当にごめんよ三雲くん。意味わかんないこと言い出した上に、苦笑いって怖いよね。私だったらめっちゃ怖い。

恥ずかしさの暴力で目を合わせられない私に、三雲くんが「無責任ですけど、元気だしてください」って言ってくれた。良心がズタズタだよ。





「………………うん。ありがとう、きみが主人公だ」


「はい？」





アディオスと言って青になった信号を走り、そのまま止まらず本部に向かった。やるんじゃなかった。

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