【ワールドトリガー】ボーダーに入隊したくなかった系。

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緊張で頭が真っ白にならない様に荒船さんの話を強く思い出す。





「いいか。山田の間合いは正確にやるならここ。ギリギリでそこだ」





そう言って荒船さんが正確の位置に。村上さんがギリギリの位置に移動した。
けっっこう近いな？？？敵と挨拶出来そう。
あ、ちょ、何で荒船さん五歩くらい下がったの！？挨拶出来なくなった。なんでや。

それから数えるのも面倒になったくらいでやっっと動かない的にあて、そこから何日も練習して動く的にも掠る程度にあたるようになった。
自分の成長速度の遅さに何回か心折れかけた。ボンドでくっつけたけどな！！！

５秒が長く感じることはない。

ラービットが上と真正面から来る。
息を止めて一歩、踏み出す。





「ッラ！！！」





黒い煙が上がった。それと同時に生身だったら汗が吹き出るレベルで肝を冷やした。

い、いいいい今上にいたラービット避けかけてた！！！私が遅かったら終わってた！！！ラッキーガールと呼んでくれてもいいよ！！！

スコーピオンを投げて、もう一本は伸ばして貫いた。
やべぇなぁ!！！腕もげたかと思った！！！これぶっつけ本番でやってたら腕飛んで行くって！！！トリオン体だからそんなわけないけど！！！練習大事！！！





「よかった………………………本当によかった」





顔を覆って息を盛大に吐いた。主人公じゃないからって神様はそんなに見放してはいな………………いやこの状況は見放されてるわ。プラマイゼロじゃねぇか！！！

私が前世で何したって言うんだよ。普通に生きてたよ。
グチグチ言いながら足を動かした。

思いつきで言った言葉を真剣に考えてくれて、練習に付き合ってくれた二人に心の中で感謝を述べながら。

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