【ワールドトリガー】ボーダーに入隊したくなかった系。

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私をもう一度見て影浦さんはでかい舌打ちをした。ハートの半分消えた。ねぇ、探せば見つかる？？？

というか、私の感情そんなにうるさいのか。ヤバいな、影浦さんに今の所迷惑しかかけてない。アッ、こういうのも刺さるのかやっちまってんな山田！！！

慌ててたら影浦さんがそりゃあもう鋭い眼光で睨んできた。土下座させてほしい。





「お前、落ち着くことできねーのかよ！うぜぇ！！！」


「ど、努力はしてるんですけど…………」





いやもうこれ私どっか行ったほうがいいよね？？？影浦さんにストレス与える機械になってるよね？？？しんどい。

「どんな風に刺さってんだ？」「痛くねぇけどうるせぇし、うぜぇ」と話してる荒船さんと影浦さん。本人の前で聞かないでください。ダメージが入りますので。屍になりますので。





「あの、私お手洗いに」


「おい」


「ななななな何でしょう」





遮られた。なんでや。

何言われるか分かったもんじゃないと瀕死状態で待っていると、影浦さんが私の首根っこを掴んでブースに向かった。
首締まってます。あのこれ一応痛覚あるんですね？？？少しだけだけども。それでも痛えもんは痛え！！！

今度痛覚消してもらおう。逆に何で残っとんだ。迅さんからのイタズラか？？？お茶目ですね！！！

やけになりながらも荒船さんと村上さんの少し驚いてる顔を見て、心臓が締まり、ブースに入った。





・





『トリオン供給機関破損 緊急脱出』





十本勝負でまぁ、1勝も出来ませんでしたよ。えぇ。





「いや強いわ…………知ってたけど本当につよ…」





ベッドで仰向けになりながらそう呟く。
千切っては投げ千切っては投げと同じ感覚だった。それなのに影浦さんは笑って戦ってくれていた。この一瞬で終わる模擬戦楽しかったんですか？？？え？心広すぎん？？？

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