【ワールドトリガー】ボーダーに入隊したくなかった系。

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それからというもの、学校ではジャージを物珍しく見られること以外特に何もなかったし、ボーダーに行ってスパルタな荒船さんに教えてもらうなどして、近界民にはしばらく出会わなかった。
いや、出会わなかっただけで普通に出てたんだろうけども。

あぁ、平和だ。これが普通。なんて素晴らしい！！！

ここが本部だということを忘れ、周りに誰もいないことを良いことにルンルン気分でスキップしてたら、偶然曲がり角から来た穂刈さんに見られた。恥ずかしさで熱だしそうだから川にダイブしたい。





「ご機嫌だな」


「はは……………」


「一気になくなったな、元気が」





なくなりもするよ。スキップ見られるってキッツイぞ？？？まだ花も恥じらう女子高校生だぞ？？？……………自分で言っといてなんだけどちょっと花も恥じらうは言いすぎた。

今度からは家だけでスキップしようと決意してると、穂刈さんが聞いてくる。





「順調か?荒船との特訓は」


「ま、まぁ！順調と言えば順調ですかね！」


「……………頑張れ」


「……………ハイ」





荒船さんと同じ隊の穂刈さんとは必然的に仲良くなって、今となっては応援してもらえるほどの仲だよ！！！肩にポンって手置かれた！！！憐れみしか籠もってないだろ！？応援ありがとうございます！！！

これから荒船さんに教えてもらった事を身につける為に模擬戦をしに行く。しかも村上さんが相手してくれるらしい。恐れ多い所じゃないと毎回思う。誰か村上さんと変わってあげて。

ズーンと項垂れてたら穂刈さんから視線を感じて目を合わせたら、頭をぐいっと下げられた。もげる！！！頭もげちゃう！！！いや、あの、本当にもげるって！！！

一瞬だけ捉えた目は、心配そうに見えた。
穂刈さん表情動かないなら驚くほど確証ないけど。

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