【ワールドトリガー】ボーダーに入隊したくなかった系。

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「いっっっっった！！！ちょ、ちょっとストッ……いっっっっった！！！」





「はいはい。もうすぐ終わるからね」それさっきも言ってた！！！
救護室で半べそかきながら治療を受ける。めっちゃ痛いから！！！半べそで良い方だからな！！！擦り傷舐めてた…………

「本当にさっきの山田と同じ山田か？」とからかってくる荒船さん。
……いや本当に疑問持ってない？？？嘘じゃん。あんなに頑張ったのに。嘘じゃん。

冗談抜きに治療が痛いから目を背けて、ベッドで寝ている男の子を見る。





「(良かった)」





あの後意地で走り続けた結果、私達は本部に着いた。もう足ないかと思った。

その時、入口にちょうどいたのが荒船さんと村上さんで本部に入った瞬間に倒れた私達を支えてくれた。めっちゃ驚いてた。私も二人がいてめっちゃ驚いた。

二人に(恐れ多くも)寄りかかりながら、事情を説明すれば村上さんがサクッと近界民を倒してくれた。

男の子はすぐに治療されて頭の切り傷以外は大きな怪我がなく、すぐに目が覚めるらしい。

いやぁ、人って死ぬ気でやれば何でも出来るもんだ……………染みた！！！ねぇ！！！めっちゃ染みたんですけど！？





「はい。これで終わり」


「ありがとうございました…………」





先生にお礼を言って立とうとしたけど立てん。
先生が首傾げてるよ。ごめんなさい、ふざけてないんです。大真面目なんです。





「………もしかして立てないのか？」


「……………………お恥ずかしながら」


「なんだよ。それなら早く言え」





ほら、と背中を向けてくる荒船さんをどうしたら良いのだろうか。
え？？？乗れってこと？？？つまり荒船さんの背中で心臓破裂させろって言ってる？？？





「む、むむむむむむむむむむむ無理です」


「なんでだ」


「いや、あの、その………………………………む、無理です」





「だからなんでだよ！」と怒られた。
怒ってもその体制は崩さないんかい。

やんややんやと言いあってたら村上さんが「オレと荒船が肩を貸すって事なら良いか？」て言ったのを私の言葉を聞く前に「それだ。それ以外はない」と荒船さんがぶった切った。

待って、そうなったら二人の間で心臓破裂することになる。あの、だから待って？心の準備って大事だと思うんだよね？？？

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