【ワールドトリガー】ボーダーに入隊したくなかった系。

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小走りで向かっていたらまた電話がかかってきて、三輪隊は用が出来たらしいんで違う人が預かってくれている事を知らせてくれた。親切。

そりゃあ、A級だし忙しかろうよ。申し訳無さそうに言う古寺さんにこっちが申し訳無く思う。

パッと見遠いと感じていた本部にすぐに着いた。私の家とご近所さんなんか？？？

預かってくれている人はさっきまで私がいた所にいるらしいので急いで向かう。今日だけでマラソン走ってる気分だな。はは。今笑うところ。






「…………………………………嘘だと言ってほしい」





おそらく預かってくれているであろう人を見つけた。後ろ姿で分かるんだが？絶対に迅さんなんだが？？？昨日ぶりですね？？？

実力派エリートは忙しいはずだろうがっ！！！
自分で言ってたじゃん！？玉狛に帰っとこうよ！！！陽太郎待ってるよ！！！知らんけど！！！

後ろにジリジリと下がっていたら机にぶつかった。そして迅さんにバレた。私がなにしたっていうんだ。





「早かったね」


「ま、待たせたら悪いので……」





「偉い偉い」と頷く迅さん。いやめっっっちゃ緊張するが？？？誰かいない？？？緑川くん辺りが迅さん連れてってくれたりしない？？？

可能性が限りなくゼロに近い願望を考えてたら、迅さんが口元は笑いながら目が真剣になった。はぁーカッコいいっす。





「おれね、Aちゃんと話してみたかったんだ」


「…………はい」


「まぁまぁ、そんな緊張しないで」





いや無理です。手汗が滝のごとく出るんだがつらい。
この席、私にとって地雷になりそう。

下手な苦笑いを浮かべているであろう私に迅さんは何も言わず、話始める。待って。せめてあと十分待ってほしい。いややっぱり三十分ください。





「ボーダーに入れるって決まってるけど、嬉しい？」


「……………嬉しくないですね」





迅さんは知ってるかな。めちゃくちゃ嫌嫌入ったこと。恥ずかしいから知らないでほしい。

正直に答えても迅さんは顔色所か表情も変わらない。
怖えよ！！！未来確定していってると思うと足先から冷えてってる気がするよ！！！

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