【ワールドトリガー】ボーダーに入隊したくなかった系。

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ヒーローに憧れを持たなかった訳じゃない。
だから、近界民が現れた時に人を助けた事を後悔はしてない。

でも、一つだけ嘘やんと思った。





「(こんな時に前世思い出すんか!?)」





え、キモい。
キモいキモいキモい!!!
なんでよりによって今！？あ、やべ転けそうだった。

……いやなんかもう頭痛えわ。

くそぉ!!!とデカい舌打ちをしながら逃げ回りながら必死に頭をフル回転させて、現状を理解しようとする。

ここはワールドトリガーの世界。
私が大好きでやまない漫画。

そりゃあね?一回…五十回くらいワールドトリガーの世界行ってみたいなーとか思いましたよ???
でも、本当に本当に本当に行きたいかって言われたらノーなんですね。はい。

だって!!!普通に怖えよ近界民!!!
死ぬじゃん!!!下手したら死ぬから!!!
命大事!!!!!!

半泣きになりながら必死に足を動かす。
一度でも止まったら死ぬ。

正直、前世思い出した余韻浸ってる余裕ない！！！





「(お前らボーダー本部の周りだけ出るんだろ!?お前らの舞台はここじゃねぇよ!!!)」





ここ住宅地！！！ねぇ!ホームいっぱい!!!

本格的に涙の滝作ってたら、ズドンッ!と地響きが鳴る。
後ろを振り向けば、倒れた近界民だけがあった。

倒したのは狙撃手…………
よよよよよよ良かったッ！！！
死ななかった！！！

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