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Episode098 ページ49

Aside



「訊いてよ京介、この前のログ迅さんに見られてさー」
「いや俺に言われても、先輩が容赦ないからそうなるんじゃないすか」
「だからもう手抜いて勝てるほど京介と実力差ないんだって」


数日後、私は殺りあった張本人に向かって、先日の不満を溢していた。太刀川さんはあまりにもデリカシーがなさすぎる。去年の風刃戦以降確かに迅さんと打ち解けてきてはいるが、それでもやはり彼は私の憧れの人なのだ。仮にも思春期の女の子なのに、そんな人にあの姿を見られるなんて。別に太刀川さんは散々見ているだろうしいいけれど、迅さんはダメだ。……しかもこの間京介と戦った個人戦は、絶妙に私がボコボコにする場面も京介にボコボコにされる場面もある試合だったので、かなり最悪なログを見られたと言える。


せめて、風間さんと戦ったやつならまだ大人しく戦っていたのに……


「あれ、Aじゃん。京介と一緒?」
「お?こいつがきょうすけか」
「ん?太刀川さん京介知ってんすか?」


基地の廊下、私たちはある人物にばったり遭遇した。


「出水。と太刀川さん?どこ行くの?」
「ランク戦ブースだけど。お前らは?」
「私達もだけど……出水と太刀川さんがランク戦?珍しくない?」
「いやいやおれらが戦るんじゃねーよ」


二人が一緒にいることは珍しくないのだが、場所が場所だ。基地の中をぶらぶら二人で歩いてるのはあまりよくあることではない。隊室でごろごろしているのを見ることは多いが。そして私と出水がぽんぽん会話を進めている間に、太刀川さんがジロジロ京介を見ていて、それを感知した京介が密かに困惑していたことに、このときの私は気づいていなかった。


「おれは二宮さんと約束があって、太刀川さんは暇だから誰か探すんだと」
「あーね……言っとくけど私は相手しませんからね」


ここまで言ってその返事がなかったことで、初めて二人の様子に気が付いたのだ。太刀川さんが、何か考えているような顔をしている。そしてそのまま彼は京介の顔から目を逸らさずに、隣に立つ出水公平に向かって口を開いた。


「出水。二宮とやんのちょっと待っててくれ」
「え?なんでっすか?」
「こいつらのランク戦を見る」


その突拍子もない発言に「は!?」と私と京介がリアクションしたのも束の間、私達四人はそのままランク戦ブースへと赴き、私と京介が個室に入って転送されるのを、太刀川さんと出水が眺めていたのだった。(出水に待てを言われた二宮さんは不服そうにこちらを睨んでいた)。

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亜桜(プロフ) - 深未さん» つけてないですよ〜! (2019年12月18日 8時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
深未 - 夢主ちゃんバックワームつけてないの?笑 (2019年12月18日 0時) (レス) id: cdb3fa391f (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - 霧月さん» そんなに嬉しいお言葉を頂けてうれしいです(T^T)続編更新致しましたのでそちらもよろしくお願いします! (2018年10月8日 12時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
霧月(プロフ) - とても面白いです!!夢主ちゃんの性格も大好きです!!更新楽しみにしてます(≧∇≦*)大変だと思いますが、頑張ってください! (2018年10月8日 0時) (レス) id: 77a041f6c8 (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - R.Oさん» ありがとうございます(T ^ T)がんばります!! (2018年8月22日 16時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:亜桜 | 作成日時:2018年6月15日 17時

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