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俺はいまAちゃんとのふたりの空間に酔ってんのかも
まわりには休んでる生徒があちこちにいるんやけど
全然気にならへんくらいで
『………今日もポニーテールなんやね』
キレイに結ばれた毛束をそっとてのひらで撫でてみる
さらさらや
この行動に驚いたのか、Aちゃんは俺を見上げて「小瀧くん……?」と戸惑っていた
好きが溢れるってこういうことを言うんやろうか?
このまま抱きしめて、俺の腕のなかに閉じ込めたい衝動が沸き起こる
『…………嫌やったら言ってな』
抑えきれず、Aちゃんの右頬をそっと撫でる
抵抗の意思は、なさそうで少しホッとする
『手、握ってもええかな?』
「手………?」
『おん。次の試合も勝てるように、力くれへん?』
無理矢理なこじつけやったけどかまへん
「どうぞ………」
きみが遠慮気味にも手を出してくれるから、俺はますますハマっていく
なぁ、
なんでAちゃんの好きな奴は俺じゃないんやろう
こんなに近くにおるのに
この日の体育祭は、俺らの組がサッカーの優勝を決めて幕を閉じた
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そら(プロフ) - 24魂さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!!完結間近なので、あと少しがんばります(^o^) (2019年10月17日 0時) (レス) id: 074fc23e15 (このIDを非表示/違反報告)
24魂 - やばい!この話おもしろすぎ!更新頑張ってください! (2019年10月13日 19時) (レス) id: b91b2e448a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そら | 作成日時:2019年7月10日 23時