16.警備 ページ21
一通りの戦闘が終わり、夜。
前回の星では、直接艦内に攻め込まれてしまった。夜兎とはいえ、不意打ちだ。少しは負傷者もでただろう。
さすがにその不安定な状態で星を探索する訳にも行かず、体制を立て直すためにも、すぐにその星を去った。
しかし、今回の星では「滅ぼす」ことが目標なため、何日か滞在するらしい。滞在と言っても、寝泊まりは船の中のため、結局また攻め込まれたりするのではないか…と思ったが、さすがに見張りをつけるらしい。
と、いうことなのだが。
今日の戦闘で神威さんが隊員を巻き込むほどに暴れ回った。当然、怒られる。
そして、阿伏兎さんからの命により『廊下に立ってなさい』的なノリで深夜の見張りをすることになったのである。
そして、何故か付き添いに私が。「ストッパーがいないと困るから」だそうだ。
完全に巻き込まれである。
「阿伏兎ったらひどいよね。上司である俺を外の見張りに置くなんて。」
「元はと言えば、神威さんが暴れ回ったのがいけないんでしょう。」
「あり?怒ってる?」
「誰のせいでこんな夜中に外で立っていなければならないと?」
当然、怒るに決まっている。
ここにきてから3日目だが、ほぼ毎日戦っている。さすがの私も連日の戦闘には慣れておらず、当然疲れがたまる。
「じゃあ紛らわすためにも俺と殺りあおうよ。」
「まだ戦うんですか?怒られたばかりでしょう。」
本当に、体力が底なしすぎる。今日の戦闘でも、やはり神威さんが先陣を切っていた。
隊員の闘志をあげるのは、そう簡単のことではないと思うのだが。彼の場合はセンスによるものが強いのだろうか。
でも実際、この星の天人たちは、前の星よりも戦えるやつが多かった。もし攻め込んでくるなら、前の星よりも強いヤツらが来るはずだ。阿伏兎さんのことなら、それを見越しての神威さんを配置、という可能性もある。
他の夜兎の者を何人も配置するより、神威さん一人の方が人員削減、ということなのだろうか。
「あ、そうか。Aは夜の仲良しごっこの方が」
「しません。ふざけるのも大概にしてください。」
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愛梨沙(プロフ) - 面白いです。更新楽しみにしてます。頑張ってください (2019年12月23日 1時) (レス) id: cd2953f50f (このIDを非表示/違反報告)
飽(プロフ) - あやさん» ありがとうございます!Twitterにもこちらにも感想を下さるなんて…!!更新頑張ります! (2019年8月16日 20時) (レス) id: a32114e1fa (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - Twitterでのとあるふぉです!飽さんの小説最高でした、、神威かっこいい、、!!応援してます!これからも頑張ってください! (2019年8月16日 18時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
飽(プロフ) - ツナを食す夢猫さん» ありがとう…!!しっかりなんて…(∩_∩) 本当に適当に読んでくれて構わないからね! (2019年8月16日 16時) (レス) id: a32114e1fa (このIDを非表示/違反報告)
ツナを食す夢猫(プロフ) - 飽さんこんにちは()飽ちゃんの文をしっかり読むことは少ないから小説を読めるのが凄く嬉しいです!更新頑張ってね!! (2019年8月16日 9時) (レス) id: fb2e15c792 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飽 | 作成日時:2019年8月11日 18時