204．ダンス ページ11
軍曹と共に会場の中心近くに行く。
他にも何組か中心に集まってきていた。
他の人達と間隔を取ってダンスの体勢になる。
この体勢に名前ってあるのかな…少なくとも私は知らない。
いつかのシッマやエミさんの様に軍曹は私の腰に腕を回す。
軍「うわぁあぁ…ごめんなさいごめんなさい…」
顔を真っ赤にしながら一人ボソボソと呟いている。
一体誰に謝っているのだろうか。
そんな事を考えていると、曲が始まってステップを踏み始める。
…いつもは男側だったから慣れないけど、練習したから大丈夫。
彼を見上げればパチリと目が合う。
みるみる紅くなっていき、結局逸らされてしまった。
貴「軍曹、さっきから様子変だよ。」
軍「き、気にしないで…大丈夫…///」
貴「そう？」
それから少しの間ステップを踏んだ。
大分慣れてきた。これなら最後まで出来そう。
そう思った時、丁度体を離して戻るという所に入った。
体を離して腕を伸ばすとその手を誰かに掴まれる。
…ん？掴まれる？
その代わりに軍曹の手が離される。
掴まれた手を引かれ、手を引いた人物とかなり接近する。
その人物はマスクを外したひとらんだった。
彼は不敵に笑う。その姿がかっこいいな、なんて。
ひ「どう？いきなりの俺。」
貴「…単純に驚いた。」
ひ「だろ〜？かっこよかった？」
貴「…うん。」
ひ「良かった。じゃあ次の節目まで踊ろっか。」
私が頷けば彼は笑って踊り出す。
ずっと目を合わせて来るから、今度は私が逸らしてしまった。
…なるほど。軍曹は恥ずかしかったのか。
そしてまた少しの間ステップを踏めば、さっきと同じ所に入る。
腕を伸ばせばやはりそれを掴まれる。
これ、流行りかなにかかな。
ひとらんは離れていき、掴まれた方の手を引かれる。
それはやっぱりいつもとは全然雰囲気の違うゾムだった。
なぜかドヤ顔。
ゾ「どや？」
貴「…流行ってるの？」
ゾ「うわぁ…冷めとるわ…まぁ楽しく踊ろうや。」
貴「うん。…一つ言っていい？」
ゾ「なんや？」
貴「顔、出した方がかっこいいよ。」
ゾ「ｯ///」
少し背伸びをして耳元で囁く。
そして躍りを再開する。
というか相手が変わるごとに女性達の黄色い悲鳴が聞こえるのは何故だろう。
…顔か。←
ゾムは動きを綺麗に見せるのが上手で、よく黄色い悲鳴があがった。
見ている私も本当に自分の見せ方が上手いと思った。
なんというか…色っぽい。そんな感じ。
また腕を伸ばせば誰かに掴まれる。
今度は誰だろうか。
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trap(プロフ) - ましろさん» 返信遅くなってすみません！一気読みお疲れ様です！！昔書いたものですが喜んで頂けたならなによりです！！ (2019年4月1日 22時) (
レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
ましろ - コメント失礼します！シリーズ最初からイッキ読みしました！長いのに読みやすいし投稿ぺーすも早いので愛読させて頂きます！これからも無理せず頑張ってください！ (2019年3月31日 19時) (レス) id: 8babdea82f (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - trapさん» この量を公開するにしては早いと思うんですが…もっと遅くてもいいですy((((殴 無理せず頑張ってください。 (2019年3月29日 22時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - ぽいぽいさん» え、これで更新ペース早いんですか…?!?てっきり待たせ過ぎて「いつまで待たすんじゃゴラァ」とか言われるも思ったんですけど←次はもっと遅く公開しますね(((殴 (2019年3月29日 21時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 更新ペースが早過ぎてトントンさん並みに無理しとるんちゃうかと心配です。遂に最終章、楽しみです。お待ちしています^ ^ (2019年3月29日 19時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
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