０４１ ページ42
｢まさかトントンさんと家がめっちゃ近いとは思ってませんでした！！｣
｢いや、それな｣
帰りのタクシーの中、隣に居るのはほろ酔いなAちゃん
まさかの家が凄く近く、ならタクシー2つ取るのもなんだしという事で一緒に帰ることになった
すまんなショッピくん
それにしてもだ、実況を撮ってる時とかはあんなに喋れるのに女性と二人きりになると何も話題が出て来なくなる
｢…Aちゃんは誰が好きなん？｣
と凄く無難な質問が出てくる、アホか俺は
でも今日の話とかを聞いてるとショッピくんかゾムだろう、彼女がチャンネル入会済みだと言うことが不思議だ
と考えているとなかなか帰ってこない返事を不思議に思い彼女を見ると少し驚いた顔をしていた
あれ、なんで……待て、待て、ちょっと待ってくれ、俺なんて聞いた？誰が好きなん？って聞いたか？推し誰なん？て聞くつもりが…待て待て、会話初心者か、エンチャントの精よ俺に話術9でも付けてくれ
｢あ、いや、その｣
「誰でしょう」
「誰なん？」
「…先輩」
とふわりと俺を見て優しく笑う彼女はタクシーの窓から指す月明かりに照らされとても綺麗だった
「内緒ですよ？」
「き、決まっとるやん！誰にも言わへん！」
と焦りながら言うとトントンさん口硬そうですもんねなんて返される
なんて言えばいいのかわからず暫くの間沈黙が続いていると今度は彼女が口を開く
「先輩多分大切な人いるんですよ」
「え」
暗すぎて何も見えないような夜道を窓から眺める彼女の意外すぎる一言に俺は思わず聞き返してしまう、というのもあのショッピくんに今大切な人が居るわけがない、だってショッピくんもきっと彼女の事が好きだからだ
「手首、まぁトントンさんが先輩の手首なんて気にしないでしょうけど笑 先輩の手首に付いてるブレスレット、あれ先輩の上司の友梨さんって人とお揃いなんです」
「そう…なんや」
「友梨さん、仕事もできる人で名前の通り百合の様に綺麗なんです、やっぱり先輩は年上の方と一緒に居る方がよく見えるなぁ…なんせ後輩キャラのショッピくんですしね笑」
と言う彼女の声は震えていて外を眺めているため顔は見えないがきっと今にも泣きそうになっているのか喋っている合間に時折鼻を啜る音が聞こえる
その日の帰り道俺は彼女の秘密を知ると同時に彼女の痛みも知った
俺はただ、ただ頭を撫で大丈夫やでと言う事しか拳を握り静かに泣いている彼女には出来なかった
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蘇羅蹤(プロフ) - トンつくってキーワード送ってその中から数十人選ばれるんじゃないんでしたっけ。結構前の作品にすいません。 (2020年7月8日 14時) (
レス) id: 7586ab9bf9 (このIDを非表示/違反報告)
彩心(プロフ) - レイさん» お返事遅れてしまいすみません！私も２８２８しながら書いてたりするのでお仲間ですね！笑 (2019年6月20日 16時) (レス) id: eadc8168c2 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - ひよこちゃん出ないかなぁ('ε'*)いやぁ主人交とショッピ君の関係がよくて.....画面見ながら2828してたらキモいって言われましたwwこれからも頑張って下さい! (2019年5月8日 21時) (レス) id: 0798aa08d0 (このIDを非表示/違反報告)
彩心(プロフ) - 咒萌琉(じゅめる)@ちゃんこ様さん» ご指摘ありがとうございます!!変えてきます!! (2019年1月22日 3時) (レス) id: a036b92465 (このIDを非表示/違反報告)
咒萌琉(じゅめる)@ちゃんこ様 - 002話の所の「正式名称」が「正式名所」になってますよ！ (2019年1月21日 22時) (レス) id: 6bd5899d44 (このIDを非表示/違反報告)
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