結城さん ページ38
そして今日、大事件が解決した。
『大事件って大袈裟じゃね？』って？いや、俺にとってはマジで大問題大事件。超重大な問題だったから、ほんと。
「しぃ〜らぶくぅ〜ん」
「……太一、どうした？」
「あ、いや、暇を持て余したので来ただけです。そんなゴミを見るような目で見ないでやめて」
文字通り、やる事もなかったので、昼休みの終わり頃、白布の教室に遊びに行った。結果は上記の通りである。つらたん。まあ自教室で友達と駄弁ってるのも良かったんだけど、なんとなくである。
そしたら、まだ一応休憩時間であるにも関わらず、白布の教室には教師がすでに来ていた。次の授業の人なんだろうが、いくらなんでも早いでしょうよ、あんた。
でも大分若い先生で、生徒に混じって雑談している。結構慕われているようだ。なんつーか、一言でいうと好青年？イケメンだわ。
「お前んとこの先生、来んの早いのな。初めて見るけど」
「あー、あの人いつもなんだよ……てか、やっぱりお前、あの人知らなかったのな」
「やっぱり？」
そんな事を言っている時だった。
「辻ちゃ─────────ん！！」
「……先生付けろっつってんだろ、宮下」
なぜかAさん乱入。勢いよくスパーンと扉を開けて飛び込んできた彼女は息が切れ切れ。走ってきたんですか、そうですか。
……っていうか、なんか聞いたことあるなぁ、その苗字。まさか、な？
「生徒会室に置いてた地理の資料集‼どこに隠した馬鹿！」
「だから生徒会室を物置にすんなっつってんだろ！てか誰が馬鹿だ！」
「やめてよ、ほんとやめてよ！私のクラスの地理、あの怖い結城先生よ？忘れ物＝死なんですけど！？とっとと返せ！」
「あーあー、うるせ！第一俺がお前の教科書類置くとこなんか一箇所だろ。そこ探せ」
「鬼っ‼」
「……白布君、あれはなんですか」
「あれは名物『若くてイケメンで親しみやすいことで有名の生徒会顧問・辻先生 VS よく生徒会室を私物化して教科書を没収される生徒会役員・宮下』の図」
「……まさか、と思うんですが、君が前に言っていた『辻って言う男性』というのは、彼のことだったり？」
「ま、そうですね」
「怒っていい？」
「だめ」
いろんなことの発端、皆さん覚えておいででしょうか。
いや、辻って先生なんかーいっ‼
白布曰く「ああでもしないと、お前動かなかったろ」だそうで。
……ぐうの音も出ねえ。
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花見っ子(プロフ) - 黒アゲハさん» 嬉しい！あざす！！ (2020年12月6日 23時) (
レス) id: 20bc02c642 (このIDを非表示/違反報告)
黒アゲハ - 最高！！です！！(語彙力低下) (2020年3月8日 11時) (レス) id: e50eb8517a (このIDを非表示/違反報告)
花見っ子(プロフ) - 柚子胡椒さん» コメントありがとうございます。おかげさまで完結です……読んでくれて嬉しいです。 (2019年3月30日 20時) (レス) id: e5466e3cbf (このIDを非表示/違反報告)
柚子胡椒 - 太一ッッ！！！もう、やばい。ヤバい(語彙力) こういう話大好きです！更新お疲れさまでした！もう、文章が綺麗すぎて…自分の名前出てきた時はハウッてなりましたね。はい。夢主ちゃんと太一可愛すぎて…白布が苦労するのも分かるわ…(笑) (2019年3月29日 22時) (レス) id: 28791102e9 (このIDを非表示/違反報告)
花見っ子(プロフ) - Zeroさん» コメント感謝です。太一素敵ですよね…… (2019年2月10日 14時) (レス) id: e5466e3cbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花見っ子 | 作成日時：2018年9月15日 21時
