54話 訓練の説明。 ページ8
嵐山さんが訓練生にポイントの説明を始めた。
正直言ってそういう過程はすっ飛ばして入ったと言っても過言ではないので、
嵐山さんの説明は分かりやすくてありがたい。
この際訓練生と一緒に訓練を受けてみようかな。
移動しながら木虎ちゃんに聞いてみる
「ねー、木虎ちゃん。私も訓練受けていい？」
「どうして？」
「いやー、こういう過程は全部すっ飛ばして来たし、ランク戦は出てないし、
模擬戦だって風間さんに教えてもらう時やっただけだし。
こう、THE努力って感じのこと一切やってないんだよね。」
だからやりたいなー。なんてヘラヘラ笑えば、木虎ちゃんが急に真面目な顔になった。
「Aはちゃんと努力してるわよ。
それがちょっと他人と違いすぎるだけ。
風間さんとの訓練なんて常人の何倍も厳しいでしょう？
それにAは少し人に頼るべきよ！」
ほら、と木虎ちゃんが手を広げる。
「うん？何？」
取り敢えず手を広げ返しておいた。
「はあ…抱きしめてあげるから！早くしなさいよ！」
うわあ木虎ちゃん顔真っ赤。
でもありがたい。
抱きつけば木虎ちゃん、石鹸のいい匂い。
「ありがとう木虎ちゃん。」
あったかいなあ、なんてへへへと笑えば木虎ちゃんに顔をチョップされた。
「仕事もあるんだから、早く離れる！」
つ、つ、つ、
「ツンデレだー‼」
「うるさいですよ、A先輩。」
「あ、時枝さん。」
時枝さんに注意されてしまったので静かにする。
3人で会話しながら歩いているところに嵐山さんも合流して、
4人で話しながら訓練の場所へ移動する。
そしてようやく訓練場に着く。
「わー、仕事が始まるよー、ヤッター。」
仕事メンドクセー。
顔が死んだ状態で言ってみる。
嵐山隊全員に白い目で見られた。
「さあ到着だ。まず最初の訓練は、対近界民戦闘訓練だ。
仮装戦闘モードの部屋の中でボーダーの集積データから再現された近界民と戦ってもらう。」
「ほう、前言撤回。
何それ楽しそー！」
周りでは訓練生が「いきなり戦闘訓練⁉」とか言ってる。
いやー近界民との戦闘なんてまともにやるのは何年ぶりだろう。
あ、でも空閑くん達を助けた時に2隊くらい倒したっけ？
「嵐山さん！私もやりたい！」
「いいぞ。あ、でも目立ちたくないなら訓練用のトリガーでやるんだぞ。」
よし、嵐山さんから許可も貰った。
部屋が空いたら私もやろう！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ピヨ丸(プロフ) - サさミさん» ゆで卵 (2017年11月23日 18時) (
レス) id: 48f784300c (このIDを非表示/違反報告)
サさミ - サさミです。応援してます。私の作品でも是非コメントしてね。ゆで卵(笑) (2017年11月22日 21時) (レス) id: df5b65dd8b (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - めっちゃ面白いです更新楽しみにしてます！ (2017年11月5日 19時) (レス) id: 84c51744c8 (このIDを非表示/違反報告)
ピヨ丸(プロフ) - ありがとうございます。気付くのが遅くてすみません。更新は本当に遅いですが、それでもよかったら楽しんでいただけると嬉しいです。 (2017年10月31日 21時) (レス) id: 2c9238a28f (このIDを非表示/違反報告)
柊那 - とても面白いです！これからも更新頑張ってください(´∀`)応援しています！ (2017年10月24日 20時) (レス) id: 6886eff87c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ピヨ丸 | 作成日時：2017年8月27日 13時
