66話 目覚める玖島。 ページ20
なんとなく本部へ行く気にならない。
別に行かなければいけない訳ではないのだが。
時計を見ればデジタル時計には「AM6:00」の数字。
学校には余裕で間に合う時間である。
行こうと思えば行ける。
かといって学校はもっと行く気にならないのだが。
「取り敢えず下に降りよう。」
誰に言うでもなく呟き立ち上がる。
昨晩(そもそも夜だったのかも怪しいが)玉狛に戻ってきた時は気が動転していたが、どうやら寝間着に着替えるくらいの意識はあったようだ。
ピンク色のフリルがついた(玖島の趣味ではない。忍田の趣味である。)ふわふわの寝間着は着替えるのが面倒臭いためそのままに、Aは一階の食卓へ降りて行った。
「はざーっす。」
軽く挨拶をしてみるが、生憎と木崎は防衛任務、烏丸と小南は学校のため今日は一時帰宅、
宇佐美と林道、それに陽太郎はまだ熟睡中で誰もいないようだった。
「これはこれで少し寂しい。」
一人に離れていたつもりだったが、どうやら本当に「つもり」だったらしい。
取り敢えずは水を一杯飲み眠気を覚ます。
窓から見える空は朝焼けのせいか基地の方角が少し暗く見えた。
一瞬不安がよぎるが気付かないふりをする。
今日は何もしないでいよう。
こんな時じゃ何をやってもダメだ。
取り敢えず朝食を食べるのを取りやめ部屋へ戻る。
部屋に入るとしばらく携帯端末の着信を見ていなかったことに気づいた。
電源を入れれば明るくなる画面。
ひとまずメールの着信をみ...
不在着信 56件
新着メッセージ 96件
一瞬で端末の電源を切ったのは言うまでもなかろう。
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ピヨ丸(プロフ) - サさミさん» ゆで卵 (2017年11月23日 18時) (レス) id: 48f784300c (このIDを非表示/違反報告)
サさミ - サさミです。応援してます。私の作品でも是非コメントしてね。ゆで卵(笑) (2017年11月22日 21時) (レス) id: df5b65dd8b (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - めっちゃ面白いです更新楽しみにしてます! (2017年11月5日 19時) (レス) id: 84c51744c8 (このIDを非表示/違反報告)
ピヨ丸(プロフ) - ありがとうございます。気付くのが遅くてすみません。更新は本当に遅いですが、それでもよかったら楽しんでいただけると嬉しいです。 (2017年10月31日 21時) (レス) id: 2c9238a28f (このIDを非表示/違反報告)
柊那 - とても面白いです!これからも更新頑張ってください(´∀`)応援しています! (2017年10月24日 20時) (レス) id: 6886eff87c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピヨ丸 | 作成日時:2017年8月27日 13時