3・本当にもう一度逢えたの? ページ4
…私っていっつもこうだ。
考えるのは誰にでも出来る事。問題は考えた後ホントにやるかどうかで。
「はぁ…私にできる事なんてある訳ないしなぁ…」
急な喪失感と共に私はもう一度ベッドに沈み込んだ。
そして大きなため息をついた……はずが、急に上から聞こえてきた懐かしい声に
かき消された。
「零っ?」
そこにはもう居ないはずの零が立っていた。
『また…夢?』
そんな私の心中を察したのか、零は微笑んだ。
「夢なんかじゃないよ、全部現実世界で起こってる」
そう答えた零の声はとっても温もりがあって安心感を与えてくれる。
いつもと変わらない声。
「でも、零は…」
「確かに私は死んだ。殺された…」
その時微かに零の表情がゆがんだ気がした。
「殺されたって…誰に?」
「えっ、と…それは分からないの」
「どうして?」
「私あんまりその時の記憶がないの。身を守るのに無我夢中だったから」
「そっ、か……」
『犯人が分かるかもと思ったのにな……』
「っていうか死んでるならなんでこうしてここに居るの?」
「私の身体をよく見てみて」
私は零の言葉に促されじっと零の身体を見つめる。
「っ!?」
「そういう事」
零の身体はうっすらと透けていた。
目を凝らせば後ろの景色が見えるほどに。
「じゃぁ、本物の幽霊なの?」
「うん、そうだよ」
当たり前だという風に返事をする零。
ずっと会いたかったはずなのになぜか少し怖くて。
それでもなお温かな中性的な声で零は聞いてきた。
「ねぇ、知りたい?死後の事」
わたしはその質問に対してこくりと頷いた。
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七海(プロフ) - まありなさん» はい!楽しみに待ってます! (2018年4月15日 8時) (レス) id: 94153de35f (このIDを非表示/違反報告)
まありな(プロフ) - 七海さん» ありがとうございます!期待に添えるよう頑張って書かせていただきます! (2018年4月15日 8時) (レス) id: bdae4e72f6 (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - まありなさん» ありがとうございます!感謝の言葉しかありません!更新、毎回、楽しみにしています! (2018年4月15日 7時) (レス) id: 94153de35f (このIDを非表示/違反報告)
まありな(プロフ) - 七海さん» 全然レスしてもらって構わないので、また良かったらコメント下さいね! (2018年4月15日 7時) (レス) id: bdae4e72f6 (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - まありなさん» はい!なんか、この2時間で220位になってました。驚きと喜びしかありません。嬉しいですね!本当、良いアドバイスをありがとうございます!これから、不安な事などがあったら、またレスするかもです。 (2018年4月15日 6時) (レス) id: 94153de35f (このIDを非表示/違反報告)
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