星空コンフィデンス【名前変換オリジナル】

２・また同じ夢を見た ページ3

「っ！…はぁ、はぁ…」


私の視線の先にある風景はいつもと同じ自分の部屋の天井で。


「夢……か。」


最近いっつもこう。
零が亡くなってからというもの、毎日毎日夢を見る。
しかもいつも同じ内容の夢を。


遺体が発見されてから一か月以上が経つが、未だに犯人は捕まっておらず、事件は一向に解決の予兆を見せない。
迷宮入りってやつだ。

凶器かと思われている包丁も抵抗の際につかんだのであろう、零の指紋しか検出されず、犯人の指紋などこれっぽっちもついていなかったという。
おそらく手袋をしていたんだろう。


「手袋さえしていなければ直ぐに捕まったはずなのに」


そこまでして犯人は零の事をこの世から消し去りたかったのか。
でも、私が知る限り零は他人から恨まれる様な事をする子じゃなかった。
逆に誰にでも優しく接する子だった。

私だってそう。
零が私に話しかけてくれたおかげで学校生活がとっても楽しくなった。
一人ぼっちだった私に零は手を差し伸べてくれた。

こんな経験があるからだろう、私はより一層犯人の事を許せなくなっていた。

きっと犯人がクラスメイトであったとしても、担任であったとしても、自分の親でだったとしても、必ずそいつの事を私は一生恨み続けるだろう。


私が犯人を暴き出す。
零がこの世に未練を残したままにならない様に。
そう心を決めるのに時間は掛からなかった。

３・本当にもう一度逢えたの？→←１・私が消した？

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