白の名を持つ者 ページ1
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昔は好きだった自分の苗字も、今は嫌いになっていた。お姫様みたい！ と言われて幼い私は喜んだものだが、今では素直に喜べない。自分が、アニメや漫画で見るお姫様とかけ離れていることは知っている。とっくの昔に。
むしろ、この年齢で自分をお姫様だと思って許されるのは、諏訪さんのような人だけであろう。私なんかが許されることはない。
――白雪A。
部活動に励み、日に焼けた肌は“白い雪のよう”と称するには程遠い。全く、こんな苗字で申し訳ないほどだった。もしも私が、今とは違う名前で、「白雪です」なんて挨拶されたら、どんな美人かと思ってしまう。理由は簡単、人はしらゆき、と聞いたときに不意に“白雪姫”を想像してしまうらしい。
幼い私もそうだった。アニメで見た艶やかな黒髪、その名の通り雪のように白い肌、肌が白い故に映える、さくらんぼ色の唇。私も、背がもう少し伸びて、近所で見たお姉さんのように大人になったら、あんな風になれるかしら、と夢みたものだ。現実は甘くない。
早く苗字を変えたい、と思った。結婚したいわけではない。むしろ、苗字を変えるためだけに籍を入れたい気分である。年齢で言えば、私はもう結婚できる年でもある。良い男性に出会えたら、早く結婚したい。苗字が“黒崎”なんかであればさらに良い。
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鑑 涙栖(プロフ) - luna???さん» ありがとうございます……！何と表して良いか分からないくらい嬉しいです、文面へ普通ですがとても興奮しております。更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。 (2019年2月17日 7時) (
レス) id: 3eec8abc69 (このIDを非表示/違反報告)
luna???(プロフ) - 作品とても面白くて毎日、更新されたか見に来てる位本当に好きです笑また更新待ってます！ (2019年2月16日 23時) (レス) id: 654049e628 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鑑涙栖 | 作成日時：2019年2月14日 16時
