【イナゴ】狼と桜LBX【ダン戦W】

第15話 ページ19

「すまない、遅れた」


「「鎖月さーーん！！」」
「兄さん！！」


あれから少し時間が経過し
鎖月が漸く戻ってきた。

白竜たちは勢いよく鎖月に抱き着き
みんなを引かせた←


「相変わらずのブラコンだよねー、
豹ちゃんまで黒くんに抱きついてるよ」


「仕方ないよ、
せっちゃんや吹雪くんがいないんだし…
頼れるのは彼しかいないんだから」


「それもそっか、
…ていうか、
白竜くん号泣しすぎ、気持ち悪い。」


「あ、はは…(苦笑
(いつからこの子はこんなに毒舌になったんだろうか…あ、僕のせいか)」←


〜夜〜


『消えろ』


「！！
(この感覚は…)」


テントで寝ていた鎖月は
あの時感じた悪寒をまたもや感じ
外へと出た。


「…フラン…？」


「！鎖月さん…」


外にはフランがいて
鎖月は驚きながらも彼女に近づいた。


「…寝れないか？」


「…い、いえ…
少し、目が覚めてしまって…」


「だからと言って、
夜風に当たるのは身体に毒だ。
特に女性にはな。

さ、明日も早い。
テントに戻るぞ」


「…はい、」


「……
フラン」


鎖月はフランの哀愁に気付き
手を差し出す。


「？」


ポンッ！


「！！」


その手から出たのは
一輪の小さな花。


「これで、1人じゃないな」


鎖月はフランの手にそれを乗せて
ギュッと握らせた。


「花…」


「……」


フランが頬を緩ませたのを見て、
鎖月も微笑んだ。


「ほら、早く寝るぞ」


「はい…！」


翌日、バンたちが食料を探しに行った時
カズヤとアミが消えたという情報が入った…

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