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処刑12 ページ13

「私達もすぐに寝ましたの...。」

ジェシカがまだ怯えているサンドラを見ながら話した。

「私も!」

エマは怖がっている様子はあったが、大分落ち着いたようだ。

「私達もすぐに寝たけど...。」

私もエマに続いて答え、フェイの方をチラリと見た。

フェイは何とも無いような顔をしていたので私が気にしすぎているだけかもしれない。

そう、フェイはただ夜中にトイレに行っただけなのだ。

「俺もすぐに寝たぜ!なっ、ロディ。」

「いびきが酷かったけどね。」

ロディは呆れたようにクリスを見て溜息を着いた。

「なにぃぃぃ!!」

クリスは顔を赤くして、ロディを見た。

私はそんなロディとクリスを見ながら心を落ち着かせた。


「そういえば、皆お腹空いてない...?」

エマが唐突に話だし、私はお腹が空いてることに気づいた。

確かに朝ご飯をまだ食べていなかった。

皆も同じくお腹を空かせているようだ。

「それなら私が作ろうかねぇ。料理は得意でね。」

バニラがキッチンへ向かいだした。


「あっ!私も手伝う!」

バニラに続き、エマもキッチンへ向かった。

「じゃあ、私は食事の準備をしようかな。」

そう言い、私は昨日ご飯を食べた所へ向かった。

「あっ、僕も!」

フェイは私に駆け寄り一緒に向かった。

「んじゃ、俺達はここを掃除すっか〜...。」

「そうだね...。」

クリスとロディはお爺さんの死体があった場所を見つめ、血の付いた床を掃除し始めた。

「私達は何しましょうか?♡」

リリアンはジェシカとサンドラに話しかけるが、サンドラはまだ酷く怯えており回復するのには時間がかかりそうだ。

「あらっ。サンドラちゃん。部屋で休んだ方が良いんじゃないかしら...?」

リリアンはそんなサンドラを見て、心配そうに見つめた。

「そうですわね。そうしましょう、姉様。」

ジェシカはサンドラを支えながら、部屋へ向かった。


「ねぇ、フェイ。」

私はサンドラ達を横目にテーブルを拭きながら、ソファを整えているフェイに話しかけた。

「どうしたの?」

フェイは私を見つめた。

「昨日の夜トイレに行った時、その時に死体はなかったの?」

私はフェイを見つめ返した。

「まさか。もし死体があったとしたら僕はその場で漏らしてたよ。」

「だ、だよね。」

こいつ自分でそんな事言ってて恥ずかしくないのかよ!

フェイは疑問を浮かべた表情をしていたがこれ以上話を聞くのはやめた。

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作者名:とらんぷ | 作成日時:2018年11月5日 23時

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