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「…そして、明後日行われるサトシ王子のご結婚相手が…」
あ?!…
なんか今イヤな予感がした……
…ま、まさか、ねえ?……
「隣国の王女、カズ様でございます。」
……あ…
…ああ、そう……
そうきたか……
やっぱそうなんだ……
しかも王女なんだ…
あいつだけ、女の子…なのか…
…まあ、なんか
わかんなくはねぇ、けど、さ……
「…?いかがなされましたか?」
「あ、いや、別に…」
「カズ様は明日にはお見えになられます。
それまでに、あなたにはサトシ王子のことを
少しでも知っておいていただかないと…」
そうしておれは
王子付の
ジャニイさんって……
もうここまで来るとホント笑うしかねーよな!
ショウくんは、サトシ王子が入れ替わったことを
他の人には知られたくないみたいで
信頼のおける爺にだけ、そのことを伝えた。
爺=ジャニイさんはそのことを聞いたとき
ものすごい驚いた顔して
おれのことをジロジロ眺め回し
挙句の果てに顔や体をベタベタ触りまくり
その後でナニやら納得したみたいに
ひとりうなづいていた。
そしてそのジャニイさんから
サトシ王子の身代わりになるべく
王子の全て、とはさすがにいかないけど
差し当たり必要な一通りのことを教えてもらった。
両親(前王とその第2夫人=王子のかーちゃん)のこと
異母兄(つまり腹違いの兄)のマサキ3世とのこと
幼少期からの思い出話等々…
まあね、おれも一応ドラマやったりしてるから
役になりきれと言われれば
やってやれないこともない。
しかもおれにそっくりっていう王子様の身代わりなんて
楽勝だろ?
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