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「わーーーっっ!!
ちょっと待てよ!
マジかっ!?なんでだよ!?
お前それおかしいだろっ!!?」
「あなたに王子の身代わりになっていただけないのでしたら
こうするしかないのです。」
「ちょっ!なんだよソレ?わけわかんねーよ!
お前、頭おかしーぞ!!」
「お覚悟を…」
「わーー!わかった!わかった!
やりゃいいんだろ!やりゃあ!!
コロされるくらいなら、なんでもやってやるよ!!」
「ほう……なんでもと仰いましたか?」
「おう!やってやるよ!!」
「本当に…なんでも?」
「しつけーな!こうなったらなんでもやってやらぁ!!」
しばらくにらみ合ったままだったけど
スッと剣をおさめると
突然、うやうやしくひざまづくニセ翔くん…
「ご無礼をお許し下さい。
どうしてもあなたにいていただかなくてはならない
我が国にとって重大なセレモニーを控えておりましたので…」
「…え、何?重大なセレモニーって?」
「サトシ王子の結婚式でございます。」
「け、け、け、けっこん〜〜〜!!!?」
衝撃の事実が、明らかになって
しばらく放心してたおれが
ようやく状況を飲み込めて来た頃
ニセ翔くんが
この世界のことを教えてくれた。
ニセ翔くんは
この世界では宰相をしているらしい。
そして名前はやっぱり
『ショウ』だった…
ははは…
そしておれと瓜二つだというサトシ王子の異母兄が
この国の王様、マサキ3世。
超デカい肖像画が飾ってある。
名前聞いてもしかして…て思ったけど
やっぱこれって相葉ちゃん?
相葉ちゃんが兄ちゃんで王様なの?
ふーん…姿形はソックリでも年まで同じってわけじゃない、のか…?
なんかよくわかんねぇな…
ただこの王様は、元々病弱な人らしくて
サトシ王子が王様の代わりをアレコレと務めていたらしい。
…あれ?
てことは、それもおれが代わりにやることになんのか?!
「あ、その点はご心配なく。
私がサポートさせていただきますので。」
って言われたけど…
はぁ〜…
まあ、今はあんま考えんのやめとこ。
そして強大な軍事力を誇るこの国の軍を掌握しているのが
まだ会ってないけど、濃い顔なんだって。
んふふ…♪
なるほどね〜
ちゃんとみんなそろってんだな!
ん?
でも、待てよ…
あとひとり足んねーぞ?
あいつは?
あいつはどこにいるんだ?
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