検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:11,901 hit

24 ページ24

.


「あの…王子?」


「あ、ああ、ゴメン…」





そういいつつも、思わずまじまじと見つめてしまう。


そういやニノ、メイドのカッコしたことあったよな…

あれ金髪にしたら、まさにこんな感じじゃね?


って!それはいくらなんでも王女様に失礼だろ!!

でもアレ、可愛かったよなぁ……って!





「先ほどの歌は、なんという歌ですか?」


「あ、あれ?えーっと、なんだったっけ…」


「続きを…聞かせていただけませんか?」


「続き?…んーっと……
自分のパートじゃねぇからちゃんと覚えてねんだよなぁ…」


「…パート?」


「あーいやなんでもない!気にしないで!」




あーもうイチイチめんどくせぇーー!!

おれこんなんでいつまで持つかな?

早くサトシと入れかわんねーととんでもねぇことになんぞ。


…ん?ちょっと待てよ?

このまま明日、無事結婚式終わったとして

そんで、そしたら…

そ、そのあと…もしかしておれ、カズと…

カズ、と……!?/////


うわぁーーー!!!ダメだ!!そりゃダメだろ!!

そんなんムリだよ〜〜〜!!!

他のムチャぶりならなんとかすっけど

さすがににそれは…それは…そ……





「あ、あの…王子…?大丈夫、ですか?」





はっ!マズイ!!

いきなり頭をかかえだしたおれにカズがビックリしてる…





「ああうん全然大丈夫!
いややっぱ疲れてんだなおれ!
さてとそろそろ戻るか!
こんなとこショウに見つかったら
エライ目に合わされるしな!」


「クスクス…お2人は主従の関係にありながら
仲がよろしいんですね。」


「え?おれら?まあガキの頃から一緒にいて
付き合い長い(らしい)からね。」


「ふふ…そんな方がいるなんて羨ましいです。」


「キミはいないの?友達っつーかそういうの。」


「トモダチ?それはなんです?」





お姫様って、もしかして友達とかいないのか…

それをいったらショウも友達とはちょっと違うけど

でもお姫様なら、なおさらなのかな。





『カズ様〜〜〜!!』

『姫様ーーーー!!』





遠くからカズを探す侍女たちの声が聞こえた。





「ああ、もう見つかっちゃった…
では、私もこれで失礼いたします。」


「あ、うん。」


「では王子、また明日…
ごきげんよう。」


「ご、ごきげんよう…」





だからごきげんようって…


.

25→←23



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
42人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:author | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年6月1日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。