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「あの…王子?」
「あ、ああ、ゴメン…」
そういいつつも、思わずまじまじと見つめてしまう。
そういやニノ、メイドのカッコしたことあったよな…
あれ金髪にしたら、まさにこんな感じじゃね?
って!それはいくらなんでも王女様に失礼だろ!!
でもアレ、可愛かったよなぁ……って!
「先ほどの歌は、なんという歌ですか?」
「あ、あれ?えーっと、なんだったっけ…」
「続きを…聞かせていただけませんか?」
「続き?…んーっと……
自分のパートじゃねぇからちゃんと覚えてねんだよなぁ…」
「…パート?」
「あーいやなんでもない!気にしないで!」
あーもうイチイチめんどくせぇーー!!
おれこんなんでいつまで持つかな?
早くサトシと入れかわんねーととんでもねぇことになんぞ。
…ん?ちょっと待てよ?
このまま明日、無事結婚式終わったとして
そんで、そしたら…
そ、そのあと…もしかしておれ、カズと…
カズ、と……!?/////
うわぁーーー!!!ダメだ!!そりゃダメだろ!!
そんなんムリだよ〜〜〜!!!
他のムチャぶりならなんとかすっけど
さすがににそれは…それは…そ……
「あ、あの…王子…?大丈夫、ですか?」
はっ!マズイ!!
いきなり頭をかかえだしたおれにカズがビックリしてる…
「ああうん全然大丈夫!
いややっぱ疲れてんだなおれ!
さてとそろそろ戻るか!
こんなとこショウに見つかったら
エライ目に合わされるしな!」
「クスクス…お2人は主従の関係にありながら
仲がよろしいんですね。」
「え?おれら?まあガキの頃から一緒にいて
付き合い長い(らしい)からね。」
「ふふ…そんな方がいるなんて羨ましいです。」
「キミはいないの?友達っつーかそういうの。」
「トモダチ?それはなんです?」
お姫様って、もしかして友達とかいないのか…
それをいったらショウも友達とはちょっと違うけど
でもお姫様なら、なおさらなのかな。
『カズ様〜〜〜!!』
『姫様ーーーー!!』
遠くからカズを探す侍女たちの声が聞こえた。
「ああ、もう見つかっちゃった…
では、私もこれで失礼いたします。」
「あ、うん。」
「では王子、また明日…
ごきげんよう。」
「ご、ごきげんよう…」
だからごきげんようって…
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