ジェネハウス。#1 (ページ34)

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sideメンディー

龍「ご飯できたで」

メ「ほら、みんな座ってー」

あれからというのも、やっぱり全てがすぐに戻れるはずもなく。

当たり前だけど、一度失った信頼を取り戻すことは難しくて。

だけど、そんな俺らの一番の救いは。

玲「りょたくんっ、いっちょ、たべよ？」

隼「たまご、ありゅよ、しゃんぶんこ、ね？」

いつも世話の焼けるやんちゃな双子だった。

いつもは涼太が2人の手を引いていた。

だけど、今は涼太が前に進めなくて。

そんなときは、ずっと子どもだと思っていた2人が手を差し伸べる。

知らない間の子どもの成長に驚いた。

隼「りょたくん、ここっ！」

玲「いたぁきましゅ、ちよ？」

何をするのも、どこへ行くのも。

2人は涼太を真ん中にして手を繋いだ。

食べ物は全部、"さんぶんこ" 。

隼と玲於はびっくりするほど喧嘩がなくなり、少しでも涼太が笑えるように協力していた。

メ「ごめんな、ありがとう」

そう言って2人の頭を撫でると。

玲「やぁーっ！りょたくんはっ、ぼくらっ、のっ！」

隼「りょたくんは、ぼくらがっ、まもぉーのっ！」

バッと手を広げ、涼太を守るようにしていた。

亜「いつもこんなに仲良しなら良いんだけどね、笑」

裕「まぁ喧嘩するほど仲が良いとも言うけどな」

龍「けど頼もしいなぁ」

メ「ほんと、今度買い物いったらお菓子買ってあげなきゃね」

涼太は俺らの言うことはまだ信用しきれないのか、何の反応もしてくれない。

だけど、隼と玲於の言葉には、返事こそほとんどしないものの。

黙って2人の背中を追いかけていた。

まるでお兄ちゃんと弟が入れ替わったかのように。

まだしばらくこの状態だろう。

だけど、隼と玲於がいる。

もちろん、俺らも信頼を取り戻せるよう努力する。

だけど隼、玲於。

もうしばらく頼んだよ。

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リクエストありがとうございました！

(長々と失礼致しました…)