検索窓
今日:17 hit、昨日:4 hit、合計:109,415 hit

○28 ページ29

side広臣

まさか、とは思ったけど。

その嫌な予感が当たるなんて。

信じたくもなかったよ。







どうやら誰も涼太がいなくなってたことに気付かなかったらしい。

本当にあり得ないよ。

苛立ちもあったけど、とりあえずは医者として涼太が病院にいることを伝え、あえて病室じゃない別の部屋に来るよう指示した。








だって、病室には連れて行けないから。


看護師「すみません、登坂先生。涼太くんが…」

臣「すぐ行く」



そう言って涼太の病室に入ると。


涼「んっ、ふぇーん、んっ、ぐすっ、泣」

臣「大丈夫だよ、怖くない怖くない」


泣きじゃくる涼太。

不安そうに震える涼太を毛布で包み込んでやる。

だけど。




涼「やっ、やっ…あぁーっ!」

癇癪を起こし、誰も寄せ付けない。



看護師が涼太をなだめようとお兄ちゃんの話を持ち出した時。


今まででいちばんの癇癪を起こした。

そして "ごめんなさい" と何度も呟く。






そんな涼太の姿と兄弟たちの行動からして、もしかして、と色々考えていた。









龍「臣さん、本当にすみませんでした。それから涼太のこと、ありがとうございます」

裕「すみませんでした」



慌てて駆けつけたのは、龍友と裕太。


頭を下げてくるけれど、今回ばかりは許せなかった。






龍「あの、涼太は…」

裕「大丈夫、なんですか、」


おずおずと心配そうに。

なんで今さら心配して、なんて思ってしまう。




臣「40度近い高熱と嘔吐。とりあえず点滴して無理やり熱下げるようにしてる。あ、あと癇癪起こしちゃうから今は鎮静剤で眠ってる」


龍「っ、ありがとうございます、」

裕「ご迷惑おかけいたしました、」



俺の口調からして怒っていると思ったのか、申し訳なさそうに話す2人。









臣「まぁ心配しないで。ここなら誰かしらは涼太のこと見てるから」

投げやりに、ちょっと皮肉っぽく。

そう言って背を向けると、2人に腕を引っ張られる。



龍「あの、涼太は…」

裕「ちょっとでも会えませんかね、?」









とりあえず2人を連れて、まだ眠る涼太の病室へ向かった。

○29→←○27



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (122 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
211人がお気に入り
設定タグ:GENERATIONS , 片寄涼太 , 兄弟
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りさ - jdhchebbdnさん» いえいえ(*^-^*)続き楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月21日 3時) (レス) id: 4e892c9c3e (このIDを非表示/違反報告)
jdhchebbdn(プロフ) - りささん» ありがとうございます (2021年2月20日 22時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
jdhchebbdn(プロフ) - そらさん» いえいえです! (2021年2月20日 22時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - ジェネハウスがジェネハウス#1になってる(*^-^*)続き楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月20日 3時) (レス) id: 983b81c132 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 書いていただきありがとうございます! (2021年2月19日 23時) (レス) id: d773789e6b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:jdhchebbdn | 作成日時:2021年2月1日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。