喧嘩 163 ページ39
作戦室に戻り、戸を開けた瞬間に彼女の元へ歩いた。
そして肩を掴んで言った。
「お前好きな人いたってマジ？」
『まだその話してんのか。お前と恋愛話をするつもりはない』
「俺だってする気なかったからな。お前が悪い」
『意味がわからんわ。さっさとこの手退かせ』
ペシッと手を払われる。
いつもよりも眉間にしわが出来ていて、少し怒らせすぎたかなと反省した。
『誰に何吹き込まれたか知らないけど、初恋なんて知らなくていいでしょ』
そう言った彼女の顔はなぜか少し赤くなっていた。
一体何を思い出したんだろう。俺のこと？それとも、初恋の相手か？
「緑川から聞いた。お前が初恋の相手にフられたって」
『‥‥‥あぁ、言ったかも‥‥‥って、あの野郎、なに勝手に人の秘密を暴露してくてんの』
「気になっただけだから、無理に答えなくていい」
『‥‥‥拗ねてる？』
「拗ねてない」
すると、彼女は突然俺の手を引いて抱き寄せた。
突然のことで驚いたが、すぐに抱き返す。
『初恋なんてどうだっていい。出水がす、き‥‥だし』
「顔真っ赤だぞ」
『うるさい！！大体、私の初恋はあんたなの。わかった？‥‥もう気にすることないでしょ！！はい、おしまい！！』
ドンっと体を押されて彼女と離れてしまう。
驚きすぎて声も出なかった。
けれど、よく考えろ。こいつの初恋が俺だと、緑川の言ったことは間違いになる。
俺はこいつをフってなどいない。告白したのは俺からだったし。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 285人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ピーヤ - 本好きさん» ありがとうございます！17歳組だとどうしても出水くんになっちゃうんです笑‥‥頑張って他のキャラも書いていくつもりなので、よろしくお願いします！ (2018年5月15日 23時) (
レス) id: b609c157a3 (このIDを非表示/違反報告)
ピーヤ - コロロさん» ありがとうございます！迅さんのお話は下書きの方進めているんですが、まだ投稿するかは悩み中です‥‥楽しみにしていていただけると嬉しいです！ (2018年5月15日 23時) (レス) id: b609c157a3 (このIDを非表示/違反報告)
ピーヤ - 聖さん» ありがとうございます！ワールドトリガーのお話を書くつもりです。よろしくお願いいたします！ (2018年5月15日 23時) (レス) id: b609c157a3 (このIDを非表示/違反報告)
ピーヤ - カイリンさん» ありがとうございます！次の作品もワールドトリガーにしようかと思っています。よろしくお願い致します！ (2018年5月15日 23時) (レス) id: b609c157a3 (このIDを非表示/違反報告)
本好き - 完結おめでとうございます。とても面白かったです。またワールドトリガーの作品が見たいです。出来れば１７歳組の誰かが見たいです。これからも応援しています。頑張って下さい。新作、楽しみです｡ (2018年4月30日 15時) (レス) id: 2f72e8ef5c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ピーヤ | 作成日時：2018年1月27日 22時
