【第2章】新たな出来事【電王】

喧嘩終了 ページ29

A視点

浦)「続き…と言いたいとこだけど…」
桃)「そういう気分でもなくなったな」

お？終わり？

桃)「熊公！どっちの勝ちだ？」
金)「引き分けや、引き分け」

今の感じではまだ、引き分けだった
どちらも互角の戦い

桃)「チッ…」
浦)「あ、先輩その辺深くなって「ゴフッ」
あーもう言ったのに…」

モモが水の中に消えた
深くなってるってことは沈んだね

金)「あかん！」
龍)「カメちゃん急いで！」

そこまで焦ること？
泳げないとは聞いてるけどある程度の対処は

良)「モモタロス、金槌なの」

oh、マジすか

川に入ったウラはすぐにモモを引き上げた
時間が短かったために意識はギリギリあるようだ

僕たちも近くによりモモの様子を見る

良)「大丈夫？」
桃)「ゴホッゴホッ…」
浦)「ちょっと水飲んじゃった？」
桃)「うぇっ…」

貴)「よしよし、落ち着いて、落ち着いて」

撫でてあげることしかできないけど
このくらいはね…

桃)「悪りぃ…もう、大丈夫…だ…」

無理して立ち上がろうとする
支えようとしたら手を払われた

なんとか立ち上がってもフラフラだ

金)「無理するんとちゃうわ」
桃)「ん…」

キンが肩を支える
それから、モモの腕を肩回し腰を支える

金)「帰るで」
桃)「悪い」
金)「構わへん」

キンの手は借りるくせに僕の手は借りてくれないんだ

浦)「男の子ってそういうもんだよ」

貴)「心読まないで」

浦)「顔に書いてあるよ？」

貴)「むぅ…で、どういうこと？」

浦)「女の子がどんなに強い子でも守られるのは嫌…というか恥ずかしいんだよ…守りたいと思うの…」

よくわからない

黒)「男に美学だ、理解しなくていい」
清)「お前は手を差し伸べときゃいい」

守られるのやなのに？

清)「本当に辛い時はその手を掴みたくなるもんだ」
龍)「掴もうとしないようならこっちから掴めばいいよ」

…

貴)「わかる？」

は)「なんとなく？」
良)「はは、深く考えなくていいよ…ただ、モモタロスは頼る事が苦手というか…あーいう面が不器用だから、見ててあげて、辛そうなら手を差し伸べてあげて」

貴)「わかった…」

完全に理解はできない
けど、辛い時は支えてあげよう

貴)「よしっ」

浦)「いいなぁ、先輩…」
黒)「それな」
浦)「まぁ、いいけど…」
黒)「いいんだ…」
浦)「いいよ、別に…特定の彼女作る気ないし」

最低かそこの亀！
女の子をなんだと思っている

浦)「人を愛するって難しいもん」

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