＊ ページ29
和也「……二宮です」
二宮に初めて会った時、
『あ、コイツ俺の気持ちに気づいてる』と
直感的にそう思った。
綺麗な顔立ちで無愛想。
なのに俺を真っ直ぐに見つめるその目は奥の奥まで見ているようで少しだけ居心地が悪い。
智「やっぱり潤くんには知って欲しくて……」
そんなことを知るはずもない智は頬を赤らめて照れくさそうに笑っていて。
俺は小さな声で『おめでとう』と言った。
掠れた、情けない声だった。
潤「お前が幸せそうで俺も嬉しいよ」
この時、智の目を見れなかったのは
心からの言葉ではなかったからだ。
智「ありがと」
半分嘘の俺の言葉は、智にどう届いたのか。
俺は笑えていたのか。
薄い茶色の目が気になって何も考えられなかったあの時のことは
今振り返っても分からないままだった。
・
それから三人で会う機会が少しずつ増え、
苦手だった二宮とも普通に話せるようになった。
和也「なに？ぼーっとして」
潤「……いや」
お花を摘んで参りまぁす。なんてご機嫌でトイレに消えてった智の後ろ姿を見る俺に
二宮が小さく笑う。
潤「なんだろ……なんか俺、」
二宮と智が付き合う事で
もっと孤独になると思っていた。
潤「……お前が羨ましかっただけなのかも」
そう言うと二宮は何だそれ。と小さく笑って首を横に振った。
和也「俺は潤くんの方が羨ましいけどね」
少し寂しそうな横顔で
そう、言ったのだ。
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Rin(プロフ) - やよいさん» 数年前のお話ばかりですが、少しでも暇つぶしになれたら嬉しいです！！また他の作品でお会い出来るのを楽しみにしていますね♪ (2022年1月29日 20時) (
レス) id: c4f42edc6e (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 完結まで読ませて頂き、なぜ2人が別れたのか、その後の2人の心理描写、見事です。私も愛し合ってて欲しかったので、最終話読んで、「良かった〜」と叫んでしまいました(^○^) (2022年1月28日 17時) (レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - Rinさん、メッセージ届きました！むちゃくちゃ嬉しいです！他作品も余すところなく、全て読めるなんて！本当にありがとございます！！ (2022年1月28日 17時) (レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - やよいさん» やよいさん、最後まで読んでいただきありがとうございました！なんだかんだ愛し合っていて欲しい2人でした(笑) パスワード承知しました！こちらからメッセージにて送りますね！ (2022年1月28日 13時) (レス) id: c4f42edc6e (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - Rinさんの他の作品も是非読ませて頂きたいのですが、パスワード申請のメッセージらどちらに送ればいいですか？ (2022年1月25日 17時) (レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rin
| 作成日時：2018年2月18日 15時
