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正門には案の定
生活指導の三石先生が怖い顔をして
遅刻してくる生徒を待ち構えていた
あーーーもう最悪……
あそこを通る勇気はないな……
ってー！！！！！ちょっと待った！！！！！
ビビってる私のことはつゆ知らず
一緒に来たヤツがスタスタと正門へ
向かおうとしていた
急いでカバンをこっちに引き寄せて
「あなた バカなの？！？！」
と小さく叫ぶ
「こっち！！！
は！や！く！ こっちこっち！！！」
小さく手招きして
裏門近くまで来た
「この塀飛び越えて 行くしかないから
ここは助け合いね
まず最初私が行くから
ほら早く！しゃがんで！！背中貸してよ」
無表情なりに「……は？」って顔してるのが
伝わってくるけど
あえてガン無視。
しぶしぶと四つん這いになってくれた彼の背中に
足をかける
「ちょっと、スカートの中見ないでよね？」
一応念を押しといたら
また ふっ て笑われた
「よいしょっっと」
両足で乗ると
「……重」
って低い声が聞こえてきた
初めて喋ったと思ったらこれ？！！！？！
なにこいつほんとどこまでもムカつく！！！！
嫌味っぽく 余計に体重をかけてやって
なんとか塀に腰掛けた
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作者名：Keiko | 作成日時：2015年10月17日 12時
