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~13~ ページ13

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「っはー!!!掃除疲れたよ〜〜

お腹すいたぁぁぁぁ」


そんな雄叫びをあげて

わたしは足元の落ち葉を蹴り上げながら

正門へと歩いていく


「ほんと Aがバケツの水こぼすから

余計仕事増えたんだよ マージふざけんな」


隣を歩く太輔が茶化してくる


「あれはほんとごめんって〜」


「いいよ Aの失敗をカバーすんのが

いつも俺の役目だからさ ははっ」


「またそうやって 私がお荷物みたいにー!!」


ポカポカと太輔の肩を軽く叩くと


「いったい!!もうちょい俺に優しくしてよ」


私の手をパッと軽く掴んで抑え込む太輔




こうやって私たちは昔からずっとじゃれあいながら

一緒に過ごしてきた


「A〜〜太輔〜〜」



チャリに乗った同じクラスの高嗣が

声をかけてきた


「おーおつかれ。」
「あーおつかれ。」


じゃれてた私と太輔が思わずハモる


「ったく、おまえらほんっと仲良いよな

それで付き合ってねーとかウソだろ??

隠してんじゃねーって!バカップル」


こうやって高嗣はいつも私たちのことを茶化す



「だーーから 付き合ってないってば!

私と太輔はだだの幼馴染!

幼馴染だもん仲良いのは当たり前でしょ?」


「ハイハイ んなら早く付き合えば?

っじゃーーねーー!!」


チリンチリンとベルを鳴らして

高嗣はチャリをこいで帰って行った


「まったく 高嗣も懲りないね〜

ただの幼馴染なのに ね?? よっと」



花壇の段差にひょいっと飛び乗って

太輔の方を向いた



「ん?あ うん そうだな

A またそんなとこいると落ちるよ

ほら つかまって」


「だーーいじょうぶーー

私ね 決めてるの

好きな人としか手は繋がない

もちろん恋としてね?」


「ははっ いつか現れるといいな

Aの手をつないでくれる王子様」




そんな夢みたいなことを話しながら

黄色と赤の落ち葉の道を一緒に帰った


.

~14 太輔side~→←~12 太輔 side~



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作者名:Keiko | 作成日時:2015年10月17日 12時

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