言ってないけど大好きです。【ジャーファル】

27＊日記帳 ページ28

『あがったぜー』


「じゃ、入ってきますかね」


『おわったの？』


「お陰様で」


『おつかれー』


「ふふ、ありがとうございます」


『やっぱり優しいな私』


「じゃ、入ってき…あ、」


『あん？』




なんだおら



「勉強でもしとけば？」

『やだ』



「ははは…」







先生はお風呂へ行った









早く出てきてなんて、言うもんか。









あーひま。



勉強はやだ。

めんどい。



雑誌もテレビもつまんない。









あ、そだ。


『こいつだこいつ、日記帳』




気が向いた時につけてるやつ。

最後につけたのは…おわ結構前。





気分屋なのか私、そうなのか。









『ジャーファル先生に食事に連れてってもらったぜ。

たまには役に立つやつだぜ。』



だぜにハマってるんだぜ。






『きっと先生は私を泣かしちゃったから焦って連れてったんだと思う、んだぜ。

でも私は先生が作るご飯が一番好き。
一番安心できる。んだぜ。


先生はそんなこと知らないけど、だぜ。

だぜ飽きたー』








なんだ私の文章、小学生か。



『先生のご飯は好き。

先生は



嫌い＿＿＿＿＿＿＿＿だぜ』









「何書いてんですか？」
『ッうっわあぁぁぁぁ！！え？え？！』


「なんつー声出すんですか」


『びびったわ…』


「こっちがな」







心臓出てくるかと思った…






「で、何書いてんですか？」


『なんにも』


「日記帳？」


『ちがう』


「じゃあなに」


『日記帳』




「……見せてよ」


『あほかぼけ』


「どっちですか」


『クズ』


「おい」


『やーいクズ』


「よし君がいない間に勝手に見よう」


『ふざけんなよ』









でも先生がそんなことしないって、


知ってるよ＿＿＿＿






「今日も疲れましたねぇ」


『＿＿＿＿ッ…』








つい、直視してしまった＿＿＿＿



お風呂あがりの先生はいつもより色っぽくて









なんだいつもよりって。






とにかくいつまでたっても慣れない。




『ねる』


「まさか、」









すでに先生は私の首に手をまわしていて









耳元で







低く









「寝させると、思ってます…？」








意地悪な声で、囁いた







.








.






.





.





.







なんか今日の先生はおかしい、んだぜ。

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