ある夏の夜。緑黄 ページ9
これはある夏の夜にあった出来事である。
和「？」
ご主人様の声にワンコの耳はピクリと反応したが、その時は何を言ったのか分からなかった。ただ、ワンコのご主人様はちょっぴり変わっている。普通なら見えない物まで見えてしまうだけで無く会話までした経験がある為、その時は小首を傾げただけに終わったワンコは再びゲームの世界に戻った。
が。
ビチビチビチっ。
バタンッ！！ダダダッ
和「？」
雅「？！ニノちゃん、動かないで！！」
和「えっ？！」
ベチッ！！
和「ひゃう？！」
何かがワンコ鼻先にくっついた。
その瞬間ワンコの毛と言う毛が総て立ち上りワンコは声にならない声を上げ頭を思いっきり振るのであった。
ビチッ！バチバチバチ。
雅「あっ！」
ワンコの動きにその何かが再び羽を広げ転げる様に廊下を抜けて行く。
ご主人様はそれを追ってバタバタバタと慌ただしく駆けてくのであった。
和「あっ…あっ…。」
何が起こったのか分からないワンコ。
ただ自分の鼻に何かが止まったらしく、それをご主人様が追い掛けているみたいだ。
ワンコはそこまで理解した瞬間、再び毛を逆立ててモキュモキュお手手で、兎に角お鼻を擦るのであった。
和「あうっ…。」
何か分からないが気持ち悪いワンコ。
涙目になりながらお手手でキュッキュするが、それでも止まった時の感じは今だ取れない。
何か分からないから余計に気持ち悪い。
この世の最悪、黒々した奴だったらと思うだけで毛が逆立ち鳥肌を立てワンコは身震いするのであった。
バタンッ！
雅「あっ！！ちょ、待てって！」
バチバチバチっ！！
和「はうっ！！」
雅「あんっ！またっ！」
奴は上手く飛べないらしく、床に時より羽をぶつけながら再びワンコの居る部屋へと向かって来た。
普段は閉じてある扉も先程追い掛けたご主人様の手によって開け放たれたままである。
だからワンコの目には奴が向かって来るのがしっかり見えた。
それは夏の風物詩。
種類によって泣き方は違うがどれも騒がしく、そして終わりかけには爆弾化する厄介な生き物。
和「何でセミっ！！」
ワンコに向かって突進してくるセミ爆弾に、ワンコはアワアワするがどうにもならず、頭をお手手でギュッとして丸く小さくなったのである。
ベチッ。ジッー
和「ひはうっ〜〜〜！！相葉さん〜！」
絶対今、背中にくっついた。ワンコはそう感じた。
ベチッ！と嫌な音が耳に響いた。
ワンコはもう動けない
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YUY(プロフ) - ちえさんさん» ほんと。逆に相葉さん相手にしないとニノちゃんを負けさせる事は出来ないと思うから、どんどんぶつけて欲しいんだよなぁ。(笑)負けて悄気るワンコが見たいので。 (2020年3月29日 4時) (
レス) id: 846e4e6c3c (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - ババ嵐。本当ににのちゃんは相葉さんがいなかったら強いですよねー。解説わんこしか見れないのは寂しいですが、相葉愛が見れるなら我慢します。(笑) (2020年3月28日 20時) (レス) id: 1d9f1ca27f (このIDを非表示/違反報告)
YUY(プロフ) - ひらっちさん» そうか！相葉さんは顔を隠してニノちゃんはしずかちゃん巻きで相葉さんの何を守るんだよね。(笑) その姿で闊歩して欲しい。(笑) (2020年3月24日 18時) (レス) id: 846e4e6c3c (このIDを非表示/違反報告)
YUY(プロフ) - ちえさんさん» きっと相葉さんの何を守る為に忠犬となって頑張ってるのでしょう！ (2020年3月24日 18時) (レス) id: 846e4e6c3c (このIDを非表示/違反報告)
ひらっち(プロフ) - ニノ…まさか、しずかちゃん巻きしてないでしょうねww (2020年3月24日 17時) (レス) id: ee1a7aadec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUY
| 作成日時：2020年2月15日 13時
