存在。3 ページ6
「これからおおちゃんの声聴けなくて寂しい。とかさ。」
「…いや、だって何時でも聴けますし。」
「もうっ！そうじゃ無くてさぁ！」
「何なんですか？それじゃあ。」
「んー、そうだなぁ、『今度は僕だけに言って』なんてどう？」
「っつ！貴方って人は？！」
「ん、っふふ。」
「………。」
「………。」
「………お疲れ様でした。」
「ん、ありがと。」
「焼き肉行ったんですね？」
「あ、うん。」
俺は何て言えば良いのか分らなかった。
でも切りたく無い。
だから他愛も無い話を必死で探した。
「あんまり酔っ払って迷惑かけちゃダメですよ。」
「フフっ、そうだよね。酔っ払ったら直ぐニノに電話しちゃうもんね。」
「………まぁ、それはいいですけど………。」
「ホント？フフ、じゃあこれからも電話しちゃおっ！」
「出ませんから。」
「あ〜、連れないんだからさぁ、もう。」
「………。」
じゃあ本当に掛けてくれます？
昔みたいに酔った勢いでも良いから。
掛けて耳元で迷わず昔みたいに言ってくれます？
貴方はいったい何時から俺に何も言ってくれなくなったんですか？
『好きだよ。』って。
頭に過るのはやっぱりあの言葉。
こんな時、嫉妬なんて馬鹿げていると思っても、一度気になってしまうと抜け出せ無いものである。
こんな事聞いてどうする？
「あのさっ…。」
「ん？」
「俺はリーダーにとって…。」
何ですか？
家族ですか？
弟ですか？
それともただの仕事仲間………。
恋人…な、訳無いよな。
昔なら冗談がてらに聞けたかもしれないその質問が、今は何て重く感じるのだろう。
「ん？何？」
怖くて言葉は続かなかった。
「………いえ。長い間お疲れ様でした。」
「ん、フフ。ありがと。」
ここで終わるのが一番なのだ。
「………じゃあ。」
「あ、待ってニノ！…あのさ………。」
「………はい？」
「あー、俺はさ、…うん。あ、あのね…。」
「………はい。」
「………あっ！聞いてくれてて嬉しかった。」
「っ？！」
「朝からごめんね。おやすみ。」
「………いえ。…って、また寝るんですか？」
「だってまだ早いもん。じゃあね、おやすみ！」
プツン。
「………。」
電波の切れた音がやけに大きく響いた。
「………。」
通話時間が浮かび上がる画面。
静かになった室内。
終わってしまったラジオとの別れ。
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YUY(プロフ) - ちえさんさん» いえいえ。こちらこそ何時もありがとうございます。どうもこの二人のイメージは家族に近いんだよね。もう恋とか飛ばしちゃった感じかな？相葉さんが唯一お兄ちゃんになれる場所。(笑)まず誕生日企画一弾お待たせしました。(笑) (2017年6月25日 18時) (
レス) id: 846e4e6c3c (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - むふふふっ。いいなあ、この感じ。ベタベタしてないのに、空気感がどうにも甘い時ありますよね。あの二人。素敵なお話ありがとうございました！ (2017年6月25日 14時) (レス) id: c694c3d91d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUY
| 作成日時：2017年2月16日 13時
