【文スト】此奴等？大嫌い【双黒】 (ページ7)

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嫌いですけどページ7

Aside

薬品の匂いが鼻を掠める。うっすら開けためには蛍光灯が写り込む。

取り敢えず起き上がると……

紅「おぉ。Aやっと起きたかえ？」

幻覚かな？幻かな？本を読んでいる紅葉姐様が入る気がするの。

そう思ったら撫でられたから、本物だ。内心では御輿を担いでえんやこら。狂喜乱舞している。だが顔を出さずに一礼した。

貴『紅葉姐様、今日も麗しい。失礼ながら、今起きました。』

紅「無理をさせて悪かったのう。どれ、何か御礼を。」

そう言って懐から札束を取り出した…………

札束！！？
私は慌てて紅葉姐様の手を掴んだ。

紅「如何した？足りぬかえ？」

貴『ななな何で亦現金で済ませようと！？』

肩に手を当てて必死に呼びかける。
キョトンとした目で私を見た。

貴『私の異能を活用出来るのは紅葉姐様の班が居るからです！

寧ろ私が感謝しないと！ねっ！？』

すると紅葉姐様は私を涙ぐんで見た。
え？ちょっ、色っぽ……妖艶とは正にこの事じゃ……

紅「Aっ…其方は何時もそんな事を考えて！くっなんていい子じゃ！

だが、わっちには何も遠慮するでない！Aが欲しいものを何でも与えようぞ！」

逆に母性本能を擽って仕舞ったよ。

貴『え、じゃぁ、鉄剤一袋下さい。』

こんな時は、遠慮しないほうが身の為だよね。