最近相棒が求婚してくる件について【中原中也】

15、鼻歌って気づいたら歌ってるよね ページ18

却説、逢いに行ってくると部屋を出てきたはいいも……何処に居るのか。

姐さんの喪とにいるとか云ってたから姐さんの執務室にでも行ったら良いのかな？

……まぁ其処しか行く当てないし行ってみようか。


『〜♪』


鼻唄を歌いながらスキップ気味に廊下を歩む。

黒服の数名が何だ彼奴的な目で見てくるけど、私に直接的話しかけてくる事はない。

私一応強いからね！


『薔薇が咲いたぁ〜薔薇が咲いたぁ〜』


古いな選曲とか云うなよ。

知らないよって人はググるのが一番ね。

大丈夫、普通に普通の歌だから。


すると途端、謎の爆音がした。

否、爆弾とかではなくて何かの破壊音。

其れを察した時には既に時は遅し。


何かが壁を突き破って、破片もろとも此方へ飛んできた。

残念ながら某殺人鬼と無表情系幼女のあの謎に瓦礫が中らないとかそんな奇跡は起きる筈もなく、虚しくも顔面に直撃した。

やだ待って、私の可愛い顔に傷がいっちゃう！

は？可愛くないって？

可愛いと云えば可愛いくなるんだよこの世界！


『否待ってそんなこと考えてる場合じゃな＿＿＿ぶへらッ？！』


瓦礫が顔面に直撃し、何か重い人間のようなものも飛んできた。

嗚呼、太宰の後悔するってこの事なのかな。

否でも流石に此れは予想できないよね。

出来、な……い………


『……あるわ。』


今頃私の躯の何処かに付着させた盗聴器か盗撮器で観察している所だろう。

ニヤニヤと楽しみながら。

いつか絶対殺してやる。

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