最近相棒が求婚してくる件について【中原中也】

9、居酒屋なう ページ11

「「『乾杯！』」」


グラス同士がぶつかり合い、カチンッと綺麗な音が部屋に木霊する。

中也と私は日本酒、芥川は烏龍茶だ。

飲めよ飲めよと勧めたのだが、必死になって拒否られた。

ちくせう。


『あ、おじちゃんねぎま2本！』

「あいよ。」


ねぎまは正義である。

つか鶏肉が好き。


『いやぁ、奢りは良いね！』

「うざっ。つか俺奢るんだからお礼に婚姻届けかけよ。」

『無理、其なら三撤頑張る。』

「……。」


婚姻届け出すくらいなら仕事する。

其でも金は出さない。

だって無駄なことにお金かけたくないじゃん？


すると店のおじさんが皿を私の前に置いた。


「ほい、ねぎま2本。」

『ありがとー。』


早速いただきます、と口に運ぶ。

うめぇ……。


『中也と芥川は食べないの？』

「うーん…胡瓜の浅漬けくれ。」

「……僕は要らないです。」


胡瓜の浅漬けって美味しいよね。

何か全員頼むもの爺臭いな。

…烏龍茶、日本酒、焼き鳥、胡瓜の浅漬け。

あれだ、仕事帰りの定年前のおっさんの軍団だ。


すると中也の前に出された浅漬け。


「日本酒と浅漬けって合うな。」

『おっさんかよ。』

「ピッチピチの22歳だ。」


ドヤ顔するところじゃないと思うんだ。

22歳ってピッチピチなのか？

……あ、自分も22だ。(忘れてた)


『美味しい？』

「ん。」

『どっちだよ。』


肯定か否定かを分かるように云いなさい。


『……食べたい。』

「……ん？」

『だから食べたいって云ってる！』

「お、おう。ん？食べさせ＿＿＿」

『自分で食うわ莫迦。』


此処でブレないね中也君。

そして空気な芥川、ごめんな。



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部活がなくなりましたやたぁ。

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