26話 ページ28
ころんside
さとみくんの言う通り、人を自分から好きになれるのは初めてだった。
今までの関係は、全部向こうからだった。嘘の関係とかそういう訳では無いが、自分から相手にアピールするところまでくるなんて相当僕好きなのかな、なんて…。
さとみ「ころんさ、楽しそうだったんだよ。高校入って。それは、Aに会ったからなのかな。って。」
今までは全く楽しくなかった学校生活も、高校に入ってからさとみくんやなーくん、ジェルくん、同級生の莉犬くんやるぅとくんのおかげで楽しいと思えた。
でも1番は、Aがいたからなのかもしれない。
でも、まだ…。
さとみ「ころんが楽しそうで、ほんとに嬉しかったんだ…。」
あぁ、さとみくんってほんとに優しいな。
ころん「…そう、かもね。」
さとみ「あ、着いた。」
ころん「そうだね。」
僕は家の扉を開けると、真っ先に自分の部屋に入った。
考えたかったから。
さとみくんはそれをわかっているのか、何も言ってこなかった。
さとみside
さとみ「ただいま、父さん。」
「おぉ、おかえりさとみ。嬉しそうだな。」
さとみ「…まぁね。ちょっと、嬉しいことがあったかな。」
「よかった。さとみの笑った顔、見ること少なくなってると思っててな。」
さとみ「え…?」
「悩んでた…悩んでるだろ?」
父さんには、全部お見通しだった。
確かに悩んでたね。あの時は、なーくんにもジェルくんにもいっぱい迷惑かけたっけ。
さとみ「…今はもう、悩んでないよ。」
少し嘘になるけど、少しほんと。
不安はあるけど、今はもうAがいるから。
あとは、あいつら次第かな。
さとみ「ピアノ弾いてくるね。」
「おう。」
久しぶりに、ピアノが弾きたくなった。
楽器がたくさん置いてある部屋に行ってピアノを開くと、あいだに手紙が挟まっていた。
さとみ「…なんだこれ。」
手紙には、『恋論へ』とかかれていた。
ころんの、おばあちゃんから…?
俺は、その手紙を開けてしまった。
さとみ「え…?」
手紙に書いてある文字を見た途端、俺は驚いて手紙を便箋にしまった。
こんなの、ころんが見たら…。
ちゃんところんにわたすべきだったのかもしれない。
それでも俺は、ピアノも弾かずその手紙を持って自分の部屋に入っていった。
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あーちゃん - いいなぁ、、、すとめも、、、。私も行きたかったなぁ、、、楽しんできてね、、、。 (2019年4月21日 10時) (レス) id: 9160e058ff (このIDを非表示/違反報告)
莉斗(プロフ) - いくみさん» 了解ですっ!!ありがとうございますっ!!ダメとか言われるかな、、、、と自分で書いたのに後悔しちゃってたので、、!!!! (2019年4月6日 20時) (レス) id: c0bc7e6570 (このIDを非表示/違反報告)
いくみ(プロフ) - 莉斗さん» Twitterでお願いされてる人優先になりますが、いっぱい取れたらいけます! (2019年4月6日 20時) (レス) id: 09322cf5d1 (このIDを非表示/違反報告)
莉斗(プロフ) - わぁ!!おめでとうございます!!私も5/1行くんですよっ!!あの、、いきなりですみませんが…よかったら銀テとれたら譲ってはいただけないでしょうか?私席まだわかんないんですよね、、 (2019年4月6日 18時) (レス) id: c0bc7e6570 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - てか、千葉住み?...私は、千葉住みです (2019年4月2日 10時) (レス) id: 9160e058ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いくみ | 作者ホームページ:飲んでなくない?🍺∩(´^ヮ^`)∩🍺 うぉううぉう!...
作成日時:2019年3月29日 12時