【すとぷり】ギターを奏でる君の隣で 【ころん】

25話 ページ27

Aside


ぱちぱちぱち…


顧問｢素晴らしい。俺も今日初めて聞いたけど、思わず聞き入っちゃったよ。ほら、サッカー部とか野球部も‪w｣


周りを見ると、外の部活がみんな活動を止めてこっちを見ていた。


何人か、拍手してくれている。


ななもり｢退場曲はサプライズにしよっか‪w｣


るぅと｢そうですね！｣


さとみ｢Aところんのパート、ハモリ綺麗だったぞ。｣


ころん｢まぁね‪w｣


ころちゃんは私の音域に合わせてくれるからめっちゃ歌いやすい。


ちゃんと歌えたし、練習の甲斐あってミスも０！


ななもり｢これで、体育祭本番の最低ラインはこしたね！もっとレベルアップしていこ！｣


ジェル｢せやな！俺もボイトレ‪w｣


莉犬｢俺もやる！｣


わちゃわちゃしたまま、今日の部活が終わった。




ころんside


さとみくんと2人での帰り道。
学校から家まで2人きりっていうのは久しぶりな気がする。


さとみ｢ころんさ、Aのこと好きだよね。｣


ころん｢っは！？急に何言ってんの、？｣


歩いてたら突然隣の男がそんなこと言い出すもんだから驚いた。


さとみ｢いや、、だってそうだろ。見てればわかるわ。｣


ころん｢好き…？｣


僕は自分で言うのもなんだけど、恋愛経験豊富な方だと思う。
彼女だって、今まで何度もいたことある。


それでも今までの彼女とAに対しては、何かが違うんだ。
もちろん、その辺の女子とも違う。


さとみ｢俺は恋愛とかよくわかんねぇけど、ころんがA好きなんだな、ってことだけはわかるよ。｣


さとみくんはほんとに恋愛に興味ないし、恋愛経験もない。顔も性格もいいのにもったいない。
興味と経験が比例するものなのかはわからないが、正直そんなやつに好きだろ、とか言われてもわからない。


ころん｢でも、、今まで好きになってきたやつとは違う感じが…｣


さとみ｢じゃあAが他の男子と話してたらどう思う？｣


ころん｢モヤモヤする。｣


さとみ｢Aが笑ってたら？｣


ころん｢うれ、しい…｣


これ、僕完全にAのこと好きじゃん。


さとみ｢よかったな。初めて自分から相手好きになれたじゃん。｣


よく知ってるな。
さとみくんは、ほんとにいい人。よく見ててくれるし、よく相談に乗ってくれる。
その分さとみくん自身が溜め込んじゃうことも多いけど。
自慢の…関係なんだ。

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