【すとぷり】ギターを奏でる君の隣で 【ころん】

41話 ページ43

Aside


『ただ今のリレー、1位は…白組です！！』


会場全体から、歓声があがった。


勝った…？勝った！


ななもり｢うん。おめでとう！｣


ころん｢A…！！｣


名前を呼ばれ後ろを振り向くと、汗をかいているころちゃんが立っていた。


ころん｢閉会式のあと…。校舎の裏、に来て。｣


A｢…うん！！｣


さとみ先輩は、ジェル先輩に支えられてテントに戻ったみたい。


るぅと｢負けました…。｣


莉犬｢るぅとくんおつかれ！！速かったよ！｣


ころん｢てかもうそろ閉会式始まっちゃうけど、ここにいて大丈夫なの？‪w｣


ころちゃんの言葉で、3人が慌てて紅組の席に戻った。


さとみ｢閉会式を行います。隊形を作ってください。軽音部は、待機場所へお願いします。｣


マイクを通したさとみ先輩の声が聞こえる。


ころん｢え、さとみくん休んでないの…！？｣


ころちゃんは、私の腕を引っ張ってテントに向かって走り出した。


先生｢大丈夫か？｣


さとみ｢大丈夫です。最後までやらせてください。｣


先生とさとみ先輩の会話が聞こえてきて、ころちゃんは｢さとみくんらしいや｣と言って、待機場所へ向かった。


｢これより、体育祭閉会式を始めます。結果発表。｣


得点ボードに、1の位から得点が入れられていく。


｢1の位。白組、2！紅組、9！｣


｢100の位。白組、2！紅組、2！｣


お互い100の位は同じ。…あとは、10の位。
お願い！優勝したい…！


｢10の位。白組、8！紅組…7！！よって今回の体育祭、白組の優勝です！｣


白組の列から、声が上がる。


すごくいい勝負。点差はたったの3点差。


ころん｢やったね！｣


A｢うん！｣


｢実行委員長の話。｣


さとみ｢1日、お疲れ様でした。とても白熱した戦いになりました。これは、みんなが練習から真剣に取り組んだ結果だと思います。勝ったチームも、負けたチームも、今日の体育祭や練習で学んだことをこれからに活かしていきましょう。｣


さとみ先輩は体調の悪さや疲れなんて全く見せず、実行委員長の話を終えた。


｢選手退場！！｣


さとみ先輩も待機場所にきて、ギターを準備している。


体育祭の最後、ミスなしで締めくくろう！


そう思い、弦を弾いた。


莉犬、ジェル｢I Know Your Effort〜♪｣


入場曲よりも、2人の綺麗な歌声がメインの歌。
私たちは楽器で、2人の歌声をさらに引き出す。


ななもり｢君に支えられて今がある〜♪｣

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