…だったのに【ポケモン剣盾】

いつも キラキラ ページ10

お邪魔するや否や









「怪我はなかと！？」





ツインテールの可愛らしい子が

真っ先に心配をしてくれた

連絡はしていたみたいだけれど

そこまで詳しくはしていなかったらしい





『ありがとう、怪我はないよ

急にお邪魔してごめんなさいね』





安心するように表情を和らげると

私の手を引き家へと案内してくれる





「アニキが急に動画を送ってきて

この人を連れてくるって書いとったから…」









お兄さん…

そこはもう少し説明を入れて欲しかったな





「それはすまねぇです、妹よ

俺は少し電話をしてきますので」





妹さんにリビングのソファへと案内され

名を問われる





『私はA、いろんな地方を旅している』

「あたしはマリィ、コッチは相棒のモルペコやけん」





マリィ…名前も可愛らしい

モルペコも愛嬌のあるポケモンだ





「旅…例えばどこ？」


『ここに来る前はアローラにいたよ

写真あるけど見る？』


「よかと！」





写真を見る瞳はキラキラしていた

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜









「…おやおや」





リビングには楽しそうに話している妹と彼女がいた

気が合うというか、相性が良いのだろう

ネズはなんとなくそう思えた





「知り合いに連絡しましたので

君は無事と明日にでも記事になりますよ」





マリィのお兄さんの言う知り合いが

誰か気になるけれどそこは置いておこう





『ありがとうございます何から何まで』





なにかお礼をしたいけれど

今の私にできることなんてどこにも見当たらない





「こいつらの世話をしてくれたんですから

そのお礼だとでも思っておけばいいんです」





全く持って割に合わないが

これ以上何か言うもの失礼なので

もう一度お礼を言うと

何回言うのだと笑われてしまう









なんとも柔らかい笑みだった

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