…だったのに【ポケモン剣盾】

いつも お姫様 ページ37

そこからは





ジムリーダーの皆さんと他愛もない話をして

ビートの不器用な優しさを知ったところで









「すまない！迷った！」





やっとダンデさんが帰ってきた





『態々ありがとうございます

手当はネズさんがしてくれましたので大丈夫ですよ』





なら良かったと笑う

見た目通り人の良い方だ





『私はそろそろ失礼します

長居してしまってすみません』





一歩踏み出す前に壁が目の前に現れる









「船でのお詫びも兼ねてご飯でも行こうぜ

俺様も連絡先交換したいし」





よくもまぁ

人が居るのに堂々とお誘いするよね





『以前も言いましたがお断りします』





髪に触れようとする手を

化けエーフィが尻尾でひっぱたいた

それも強めに





「いったあぁ！」

『こらこら、怪我をさせてはダメ』





反省も後悔もしているそぶりはない

私のためを思ってしてくれたのだから

嬉しいけれど









視界の端で光が走ったかと思えば

目の前に今度はヌメルゴンが現れた

初めて見るが可愛らしい

そして怒っている





「俺様は大丈夫だから

どこも怪我してないだろ、な？」









驚いた





私に見せるチャラついた態度はそこになく

ただポケモンを可愛がるトレーナーがいた





「俺様とこのお姫様は嫉妬深くてな

お前も気にしなくていいから、悪いの俺様だし」





そう言って化けエーフィを撫でた

ゾロアークは何だか複雑そうな顔をしている





確かに

ジムリーダーになる程の人だから

根本的に悪い人ではないのだろう

ポケモンへの眼差しも暖かいものだったし





何より

ヌメルゴンが本当にこの人を信頼しているのが伺える









この人を嫌いになるにはまだ早いかもしれない

もう少しコミュニケーションをとってから考えよう





『ごめんなさいね』





今はまず









お姫様に謝らなければ

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