…だったのに【ポケモン剣盾】

いつも 一枚 ページ25

まぁ





適当にあしらおう





『すいません、約束があるので』

「そっか、そりゃ残念」





案外しつこくないと思ったが









「んー、じゃあさ連絡先交換してくれ

今度は俺様と遊ばね？」





全然そんなこと無かった

むしろしつこい方だった

というか俺様ってなんだよ





『生憎忙しい身でして、お断りします』





一歩踏み出すが

長い足に道を閉ざされる





「ＳＮＳのアカウントくらいならいいだろ？」

『ＳＮＳはやっていません』

「確かにこんな美人がいたらすぐに回ってくるか」





やっているけどね

プライベート等のアカウントはないから

実質やっていない…という事にしよう









「A、と……キバナさん」





ここで可愛らしい救世主が現れ

すぐさまそちらへと移動する





「キバナさんと知り合いなの？」

『いや、さっき初めて会った』





今日は各ジム、メンテナンスの日で

ジムリーダーとしてはちょっとしたお休みの日なのだ

だからこうしてサイトウちゃんと遊ぶ事になった









『私これからサイトウちゃんとデートなので』

「え、で、デート！？」





顔を少し赤くするサイトウちゃんの肩を抱き

一瞬振り向く





『では、失礼します』





ニヤリと笑う彼女は

キバナにとって初めて見た笑顔で

もっと色んな表情を見たい

そう思わせるのはとても簡単で





無音のカメラアプリを開き









後ろ姿の彼女を一枚撮った

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