…だったのに【ポケモン剣盾】

いつも 場所 ページ23

約束の場所へ行くべく





ナックルシティを歩いていると

何やら人が集まっていたので

視線をそちらに向ければ





記者やカメラに囲まれている

チャンピオンがいた





格好からしてプライベートなのは明らか

忙しいチャンピオンの休息なのだから

そっとしておいてあげれば良いのに

チャンピオンと言えどまだ子供なのだし









『えぇ！あんな所にレックウザ！？』





チャンピオンを含む記者共は空を見る





すかさずチャンピオンへと近付き手を引いた





「え、あの」

『少し静かに』

「は、はい」





ゾロアークに隠してもらい

レックウザなどいない空から

こちらへと視線を戻した記者共は

辺りをキョロキョロとする





「チャンピオンはどこに行った？」

「今の騒動で逃げたんじゃない？」

「なら近くにいるな、追うぞ！」





そんな記者共を見送り

チャンピオンへと視線を合わせる





『急にごめんなさいね』





状況を理解していないようだが

私の目をちゃんと見てお礼を言う





「ありがとうございます…今のは？」

『この子に隠してもらったの』

「え、でもイーブイはそんな技…」

『イーブイの姿に化けているんだよ』





一度ベンチへと座る





『私はA、お嬢さんの名を聞いても良いかな？』


「ユウリです

さっきは本当にありがとうございました！」





話を聞くと友達との待ち合わせ場所へ行こうとすると

記者共に捕まったらしい

時間を確認するとまだ余裕があったので









『よかったらその場所まで一緒に行こうか？』

「いいんですか！？」

『うん、お友達を待たせたら悪いし』









その場所へ行くまでの時間は少なかったけれど

ユウリとは沢山話をした

目的地に着く頃には笑顔のユウリが見られ

距離はぐっと縮まった



















「え、なんでAがいよっと」





ユウリの友達は









まさかのマリィだった

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