…だったのに【ポケモン剣盾】

いつも 強引 ページ14

朝食もそこそこ





マリィは食べ終わると直ぐに出てしまい

こちらはそんなに急ぐこともないと

お兄さんが紅茶を出してくれた





そして凄く美味しい









「マリィはジムリーダーなんです」





少し吃驚して飲む手を止めてしまう

話によると

お兄さんもジムリーダーだったらしく

その跡を継いだとの事





確かにそれならば

昨日の電話も納得できる

ジムリーダーなら人望も厚いことだろうし





『まだ子供なのに凄いですね』

「新チャンピオンも子供ですがね」

『え、そうなのですか』





今の子は凄いな…

私は生きていくだけで精一杯だったというのに





「いつの間にか…自分の道を見つけて

どんどん先へ行っちまうもんです」





嬉しい半面、寂しい気持ちもあるのだろう

あんなに可愛い妹なら尚更





「俺らもそろそろ準備しますか」





私が紅茶を飲み終わる頃に

そんなことを言う

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜









「_____こんな感じで月５万です」

『え、安っ』





一人暮らしには十分過ぎる環境に

５万は安すぎる

倍くらいしても全然良い値段なのに





「住んで貰えるだけでこっちとしてはありがたいの」





オーナーはそんなことを言うが

ちゃんと利益は出せるのだろうか

大丈夫だから５万にしているのだろうけど





「今更ですがスパイクタウンでなくて

シティの方が良かったですか？」





それはない





だって



















『スパイクタウン好きになってしまいましたから』





街の雰囲気も人も良い

素敵な環境に違いない





「それは嬉しいです」





直ぐに手続きとしてのサインをし

無事に拠点を作ることが出来た





『何ヶ月分を一気にお支払いって出来ますか？』

「はい、大丈夫ですよ」





面倒なので









『では１年分渡しておきます』





現金６０万円をオーナーに渡すと

受け取らなかったので強引に握らせる





「え、ちょっと！」





ここは逃げるが勝ちだ





『ここまで色々とありがとうございました

いつかお礼をさせてください

私はこの子と色んな所を見て回ろうと思います』





一瞬にして消えた彼女は

きっとゾロアークの仕業だろう









「見た目によらず強引な人ですね」









最後にひとつ彼女の名前を呟いた

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