え、やめてください ４【忍たま】

トリップ 怖い顔 ページ24

何かある度に









文次郎「…顔怖いぞ」





この２人に会うのは何故だろう





仙蔵「文次郎よりは怖くないがな」





おちょくられるのは慣れているのか

睨むだけで特に反応はしていない





『寒いので顔がこわばっていたのです』





嘘だとバレていても

認めたくなかったし、否定したかった









仙蔵「確かに、こんな寒い日に

あんな熱い光景を見たら顔もこわばる」





どうやらこの２人もことの一連を見ていた様だ

あのくノ一も

もっと人目のつかない所で告白すればいいのに

忍の学校なんだから誰が見ててもおかしくないのに

……いや、わざとかもしれない





もしわざとなら流石くノ一といった所だろう

彼女も彼女なりに頑張っているという事か





文次郎「最初に会ったお前には到底見えないな」





私が初めて忍術学園に来た日

初めて会った生徒がこの２人だった





『どういう意味ですか？それ』





問いかけても答えてはくれない

文次郎さんらしいと言えばらしいが









.









三郎「なに楽しそうに話してるんです？」





私の隣に立っているせいか

右側が少し暖かい

いつの間にこちらに来ていたのだろうか

やはり気配はまだつかめない





『今、文次郎さんに』





少しからかってやろう









『遠回しに可愛くないと言われていたところです』





ぎょっとする文次郎さん

その隣では仙蔵さんが可笑しそうに笑っている





三郎「うわ、潮江先輩…最低ですね」





三郎はもちろん乗ってくれる





文次郎「お前…絶対わかってるだろ」





わざとらしく首を傾げ

頬を手を添える





『わからないからこう捉えているのですよ』





これまたわざとらしくニコリと微笑む

私もこういうのが上手くなってきた









文次郎「…綺麗に……なった…と言っているんだ」





少し照れているのか

視線は合わせてくれなかった





『最初からそう言っていただければ良いのです』









今度は普通に笑う

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