情報収集 ページ16
隊服に身を包み、煉獄家に代々伝わる炎柱の羽織を羽織る。
背中を少し不安そうに見つめるA
「ん？どうしたA なんだか浮かない顔をしているな」
「…少し嫌な予感がして」
「大丈夫だ！俺は必ず戻る！約束だ」
俺の言葉に少し安心したのか、少し笑って「はい」と答えたA。
「では 行ってくる！」
そう言って俺はAに軽く口付けをした。
「どうか お気を付けて」
最近運行を始めた列車で短期間のうちに四十人以上の人が行方不明となっているらしい。
その列車の名は"無限列車"。
数名の隊士を送り込んだが、全員が消息を絶ったと。
巷で騒がれている切り裂き魔事件とも何か関連があるのだろうか。
「出陣ですか？」
お館様との話を終えると胡蝶に話しかけられた。
「鬼の新しい情報が入ってな 上弦かも知れん」
「煉獄さん Aちゃんはその後お元気でしょうか」
Aを気遣ってくれる胡蝶に感謝すると、俺はその場を後にした。
夜まで少し時間が出来たので街へ情報収集へ向かう事にした。
定食屋に入ると宇髄が居た。
「奇遇だな！」
宇髄は俺に「よ！」と挨拶すると同席しろと合図する。
お互いの任務について一通り話を終えると、Aの話しになった。
「Aとは仲良くやってんのか？あれから少し発展したのかよ」
どうせ何にも無いんだろうと言いたい様子で質問してきた宇髄。
「まぁな！いろいろあった！！いただきます！！」
「声がデケェんだよ！！…え！？発展したの！？」
驚きの表情でこちらをマジマジと見てくるが、俺はあまり気にせずうどんを平らげた。
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作者名：こあら。 | 作成日時：2021年11月26日 14時
