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抱き締められた衝撃で手ぬぐいがはらりと落ちてしまった。
一矢纏わない二つの体が密着している。

筋肉質で男らしいゴツゴツとした肌にド○○キする。
今は直接杏寿郎さんの鼓動を感じる事ができる。




杏寿郎さんと見つめ合うとお互い噛み付く様な口付けをした。

お風呂から上がると、私たちは夢中で愛を確かめ合った。



初めての事で戸惑いとあったけど、とても心が杏寿郎さんで満たされた夜だった。


この人の為なら、私はどうなっても良いと思えた。

















翌朝。陽の光が私を起こした。

庭から竹刀を振り落とす音が聞こえる。

縁側に出ると、それに気付いた杏寿郎さんが柔らかな笑顔を向けてくれた。





「おはよう!A」

「おはようございます 杏寿郎さん」


お互い少し照れ臭そうに挨拶を交わすと、朝食の準備に取り掛かる。



朝食の準備をしている時も、杏寿郎さんとご飯を食べている時も、昨夜の出来事を思い出すと赤面してしまう自分がいて、穴があったら入りたい気持ちだった。



「A 身体は大事無いか?」

「はい!」


杏寿郎さんの全てが愛おしくて顔が綻んでしまう。







そんな幸せな時間も些か、長くは続いてくれない。






「カアア!カアア!炎柱 炎柱 本部へ向カエェ!!」


「お館様からですかね?」


「そうみたいだな 鬼の情報かも知れん!」



私の心は少し騒ついた。











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作者名:こあら。 | 作成日時:2021年11月26日 14時

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